140の範疇外

Twitterに書ききれないことを書くところ。

年末年始を暖かく過ごした話

基本的に島が好き。

なので年末年始を使って島に行ってきた。

 

12/29  

A.M.10:00。

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東京は竹芝港。

同行者と合流してーー

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船に乗り込む。

 

荷物を置いたりしながら船の散策。
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そのさなか、出航を待つ間に動物タワーバトルをやり出す同行者。ばけもん。

 

出航して間もなくお昼。

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うどん好き。たぬきうどんめっちゃ好き。

 

ーー夜。

月が昇るころに外に出てみた。
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雰囲気すっご!  っとスマホで1枚。

ありがとう、見知らぬ人。

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これは就寝状況。

 

12/30

A.M.6:00。

日の出に合わせて外に出る。

人も多い中カメラでぱしゃぱしゃ。

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この時間帯がいっちゃん綺麗。

 

それから4時間くらい、目的地が見えてきた。丸々1日の航海。

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程なく下船。


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旅の資金も増えた。ありがとうドゥラエレーデ。


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港の外に出る。いい天気。

 

というわけで今回の旅行先、小笠原諸島は父島。

年末に気温20°くらいの島で年末年始を過ごす。

 

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正に南国気分。調子に乗ってアイスも齧る。

 

宿のチェックインまで時間があるので港の近く、大村地区を歩く。
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何撮っても良さげに思える。いや実際良い道路。

 

P.M.16:30。
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宿に着いた。

 

ホテルの目の前が海という絶好のロケーション。

早速海に出て、
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日が沈む直前まで遊んでいた。

 

夕飯は一枚に纏めて。うまうま。

P.M.08:30。

せっかく夜に明かりの少ない環境に来たのだからと、先ほどの海に出る。

星を見るのと、星空撮影の練習。f:id:toiro1107:20240225221704j:image

初めてにしては良さげじゃない?

 

12/31

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しっかりと朝食からスタート。

 

さて、今日は大晦日。そんな年の瀬に目指すのはーー
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写真中央海の中から少し顔を出しているアイツ。

名を「濱江丸」という第二次世界大戦期の物資輸送船。

昭和19年、この地にて座礁してから現在まで約80年。今では人気のシュノーケリングスポットになっている。そう。年末に海で泳ごうという超ご機嫌ムーブである。
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事前にスマホの防水カバーを買っておいたので船を撮る。

船自体の劣化と泳ぎながらの撮影…等で何がなんだか。それでもいい経験なのは間違いないけどね。
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数年ぶりに泳ぎ疲労困憊で海から上がってくる私。この後ホテル帰ってシャワーと相成りましたとさ。

 

P.M.02:00。

十分に休憩したので午後の行動。午前に引き続き戦跡を見に行く。

目的は森の中にあるという十二糎(センチ)高角砲。

 

話では道があるようだったが見つけることができなかったので森を突っ切る。

やがて。

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それらしいものが見つかった。いや、これか?

確か砲身が残ってるやつがある筈ーーと近くを歩く。


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あった。凄い迫力。

普段戦跡というジャンルに特段の興味を抱くことは無いが、にしたってこれは魅力的が過ぎる。

あくまで戦争の遺構であるので囃し過ぎるのもよくないのだろうが。 


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これは道路の方へ降りていく時の道(道ではない)。

 

その後はまた大村地区まで行ったりなんだり。

ホテルに戻ってきたら程なく夕飯。

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晦日なので年越し蕎麦が出た。

 

P.M.11:50。
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2度目の年越し蕎麦

向かいの同行者が高いどん兵衛及び贈答用の高いお茶(¥6,000)を持ってきたのでお祭り。

紅白歌合戦QUEENも見たので相当楽しい大晦日でしたとさ。

 

1/1

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白米の進むおかずたっぷり。お雑煮も最高。

 

さて、東京から1000キロも南に下る父島ともなれば、当然海開きも早い。というか。

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元日から海開き、言わずもがな年中泳げるのだ。

神事を含む一連の行事が行われ、気が逸る者は近くの砂浜に駆け出す。

 

その砂浜ではウミガメの放流も行われた。

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大きく育てよ。


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行事も見終わったので再びの散策。

大村地区を見渡せる展望台に立つ。もう少し晴れてりゃなあ……。

 

ホテルに戻ってこちらでも正月らしい事をやる。

童謡『お正月』にも登場する伝統的な独楽遊び。

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伝統的(約15年前のバトルホビー)。

 

P.M.15:00。

さてホテル前の海岸。

初日に散歩して見つけていたこいつに潜る。

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これも戦跡。いわゆるトーチカ。
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中を進む。足元と頭上に注意しながらの中腰。f:id:toiro1107:20240225222000j:image

どんつきを曲がってすぐに終わってしまった。

 

思いのほかトーチカ探索が早く済んだので、ホテルの裏手にある低い山に登る。
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岩肌を歩き頂上へ。
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着いた先から扇浦を臨む。


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夕飯はお節にぶりしゃぶ。どれも美味。

 

1/2

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最後の朝食。コーンポタージュは正義。

 

チェックアウトから出航まで数時間ほどの猶予があるため少しだけ観光していく。
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小笠原海洋センター。主にウミガメ類の飼育や資料の展示を行っている施設。子亀なんかも沢山いた。

 

歩いて大村地区まで。

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最後のメインストリート。せっかくなので撮っておく。

 

やはり最後は海沿いを歩きたかったので出航場所近くの大村海岸を散歩。

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綺麗が過ぎて笑けてくる。なんていい島なんだ。

 

P.M.14:00。

いよいよ乗船。

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荷物を置いたり僅かばかりのベッドメイキングをしながら出航を待つ。

 

P.M.15:00。

出航。デッキに出てみると
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大勢がお見送りしてくれていた。

更に、
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おが丸に並走する舟々。
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飛び込んでいく人々。
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大トリの海上保安庁

最後まで楽しみが尽きなかった。素晴らしいね。

 

ところで復路においては波が往路より高く、なにか行動を起こそうものなら気分の悪くなること必至であったので結果私は24時間の航海のうち16時間を睡眠に消費することになった。

 

1/3

P.M.13:00

寝すぎてバグった頭のまま、お腹空いたなーってふわふわした感覚で食事の補給に向かう。

夕飯、朝飯とパスしてきた為腹の調子もなんかおかしい。

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それでも美味しい塩ラーメン。

そしてーー

 

P.M.15:30
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ただいま本土。

小笠原よ、またいつか。

長崎は今日も……な話

数年ぶりに長崎に行きてえなって思った。

から行った。という記録。

 

・1日目

空港からのバスを降りてすこし歩いた長崎駅前。

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坂の途の家々見ると長崎来たなーって感じ。

ちゃちゃっとホテルに荷物置いて軽い観光に移る。


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ド王道の眼鏡橋。ここら辺は他にも見た目のいい橋が多くて嬉しいね。

 

ところで私が以前長崎を訪れた際は、この眼鏡橋長崎市内にあると知らず、その時訪れた諫早市で別の眼鏡橋に辿り着いていた。

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 ↑諫早市眼鏡橋。2020年3月18日撮影

「知ってるビジュアルと違うな」と思って調べ、初めて長崎市にあることを知ったのだ。今回やっと来られた。

 

適当に歩いていく。

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カトリック中町教会。白の美しい建造物。

普段建物といや錆びてるか暗い場所が多いから心が洗われるね。

 

長崎といえば坂の町。

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高いところを目指す。
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付近一帯墓地になっている地区に着いてしまった。遠くに見えるのもしかして女神大橋なんかな。

 

墓地から離れ散策を続ける。そして。
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雨。

カメラ持ってるし傘は持っていないしで、これ以上の散策を中断。

長崎駅直結のスーパーで飲み物買って宿に帰った。


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欲しいものそろってる部屋。二日後にもう一度泊まる。

 

少し休憩をして夕方。雨も上がったようなので写真を撮りつつ夕飯を見繕う。

そのまま翌二日間で使うレンタカーの引き取りへ。

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薄暮路面電車

 

夕飯に、と選んだ店が図らずも入った店が有名な所だった。

無難にちゃんぽんを頼んだ。

 

 

・2日目

A.M.5:30。

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変な時間から活動していく。というのもこの日最初の目的地は早く到着するに越したことがない場所。

 

えー……。

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※撮って出し。

 

説明しまーす。

先ずここはテーマパークの廃墟の入り口すぐの場所。奥のほうはバリケードの厳重さに不戦敗したためここだけでも撮ろうとしたのだが、残念レンズが曇っていた。そも設定も暗すぎた。

服やらで拭くわけにもいかない為しょうがなくそのまま撮った結果が上の二枚。

後から見返して一瞬マジでビビるくらいに不気味に仕上がった(不本意)。

 

廃墟自体の訪問を早々に切り上げたので、付近を歩く。ちょうど日が出始める時間帯。

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この時間帯の入り江、良すぎる。まさに静寂のひと時といった様相。

奥に見える風車や建物群こそ先ほど諦めた廃墟。

まあ遠目にだが見れたのでよし。

いやそりゃ敷地内にあるメリーゴーラウンドとか見てみたかったけど。切に。


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すこし歩いたところから。めちゃくちゃいい場所だった。

 

車を止めた場所の近くにある神社。

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すっかり日も昇り、多少の待機時間を挟んで次の目的地へ。


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獣を見に行く。正直ここ目的で長崎来た節もあるので楽しみ。f:id:toiro1107:20231123141733j:image

入場ゲートくぐる前から展示がある。ちなみに耳をぺったーんとしているのは威嚇の証拠。こいつはアルパカ。

唾の餌食になったのは私の隣にいた人だった。あぶねえ。

 

獣ども。

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かわいい。

 

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長崎バイオパークYouTubeチャンネルのアイキャッチにも使われているマスコット。

かわいい。

 

他にも。

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リスザルと戯れたりもできる。

その有名さに違わぬ楽しい動物園なので是非足を運んでみてね。

 

さて、十二分に癒されたので。

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ぼろい所来た。

この地点に到着するまでに笹の藪を漕いできたのでそこそこ疲労

ここは入り江に建つ水族館。奥まった海をそのまま利用してイルカのショーなど行っていたようだ。

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水槽跡。
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掲示にここが水族館であった痕跡を見て取れる。

金魚そんな長生きしないだろ。

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二階。写真真ん中あたりの光が差しているところからベランダ状の構造に出られる。

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海の音や香りが気持ちいい。小さいながらに魅力の詰まった廃墟であった。

 

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おまけ。水族館とホテル(こちらは現役)を結んでいたケーブルカー。

近くまで降りていける時期もあったようだ。

 

ちなみに、ここ数か月で接近ルートとされていた道の入り口にバリケードや警告文が管理者により新設されています。無理な接近は避けたほうがいいと思うよ。

 

せっかく長崎に来たのだから、戦跡の一つでも見に行ってみることにした。

というわけで一番有名な所へ。

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高すぎて唯の円錐形に見えてしまう程の塔。

ここは針尾送信所。1918~1922にかけて建造された送信施設の史跡だ。

三本建っている塔のうち一本の内部が公開されている。


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視界の先の先までこの構造。これ大正時代に建てられたというのだから驚くほかない。

 

もう一棟内部が公開されている建物がある。

それがこの電信室。建物自体の雰囲気も凄い。

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内部も凄い。さながら合法的に探索できる廃墟、入り口でヘルメットを貸してくれるのも嬉しい。

 

十分に満足したところで次の目的地の見当でもつけようか……うん?f:id:toiro1107:20231127230709j:image

雨。

それもけっこう強い。
ただ、すぐに止みそうな気配はあったので希望的観測のもと車を走らせる。f:id:toiro1107:20231123141853j:image

基本的に海が好き。週末とか気づいたら江の島とか行ってる。

なので海に来た。天気も小康状態。しばらく浜を歩いていたが、ふと思ったことがあった。

「ここってあの廃墟近いよなぁ」

komutor.hatenablog.com

この記事の一つ目、真珠養殖場の廃墟から相当近い海水浴場に私はいた。

どうせなら行ってみるか!

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道中、ふたたび降り出した雨に打たれながら廃墟に向かう。

 

結論から言ってしまうと、目的地にたどり着くことはできなかった。

要因は三つ。

・道を覚えていなかった

・植物の繁茂が激しすぎた

・日没が近かった

 

以上により、廃墟の近くまでは行けたもののリタイア。そして帰り道をロスト。

どうにかこうにか(割と重大な怪我してもおかしくないやり方で)一般道へ戻り車へ。

今思ってみれば何故あんな危ないことをしたのかてんで分からない。

 

そこからは平和な道程。

とりあえず最寄りのユニクロまで行って服を購入。

ようやく落ち着いたところで佐世保港へ。

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夕食はハンバーガー。めちゃくちゃ美味しかった。

腹も満たしたし一日動き回って疲れたのでこのまま睡眠。

あ、車中泊です。

 

・3日目

朝。そんな大きくない車とはいえよく眠れた……うん?

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※フロントガラス

 

ひっどい雨。

Xを開いてみると
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長崎が真っ赤であった。

ところでこの日は西海市にある鍾乳洞に行く予定だった。

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分かっちゃいたけど予定ポシャ。

ただ大人しくする気もないのでどっか行く。 

 

とはいえ本日中に長崎市まで帰らなければならないのでその帰り道がてら寄れる所。

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崎戸島、という島を目指す。

その道中。
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上の写真には廃墟が写っている。

……

………

答え。

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分かるかよ、ってね。

こちらは小学校跡。訪れた人のブログによれば美しい廃墟であるようだが、同時に到達が困難であるとも書いてあった。

今日の天候は雨、なんならこの写真を撮っている時間帯は風も酷い。

 

存在を認めた時点で撤退。いつか行く、かも。


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崎戸島の先端、北緯33°線展望台。

晴れていたら五島列島も見ることが出来るようだ。

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(なにこれ)

 

とっとと踵を返し、車で南下すること80km。

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長崎市のはしっこに放棄されている廃船。

数年前まではクレーンも付いていたようだが、その影は無い。崩落して撤去されたんかな。

 

訪れたタイミングでは既に規制線が貼られ、こことて接近を拒まれている。

こういう時に広角レンズ1本だと弱いんだよなぁ……。

 

近くを歩いてみる。

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お、石碑あるじゃん。

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えー、神功皇后之御……跡。

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なんだこの字。半ば風化しているのでめちゃくちゃ読みづらい。

 

どうしても気になるので、discordで普段から交流をしている人達にこれを投げてみると、間もなく答えは出た。

「舊」

見覚え無さすぎ。なんだお前。

ところがこの字は所謂旧字体。現行の表記にすると実に見なれた文字であった。

「旧」

つまり上の石碑は「神功皇后之御旧跡」となる。

神功皇后(『古事記』『日本書紀』等に登場する女性)にまつわる出来事(この地に上陸したとの記述あり)があった場所

ということを示しているのだ。

 

ふーーん……。

 

 

その後はレンタカーを返却し、この旅の行程もほとんど終わり。

一昨日のと同じホテルにチェックイン、

長崎駅前でレーザービームでも撮りに行く。

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思ったより交通量が伸びなかった。

 

翌朝。
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とても綺麗に晴れやがった。しかし今日は帰る日、せめてホテルから空港へ行くバスターミナルまで歩いて向かう。


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空港で五島うどん。うまうま。
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終わり!

やっぱり行き損ねが多い話

ちょいちょい廃墟に行ってはいたけど外観まで、とかが9ヶ月くらい続いていた。

そんなある日、仕事で出張の話を貰ったのが9月の上旬。場所は北海道、期間は3日。

元来出張の多い仕事ではあるが、如何せん北海道というのは珍しい。

ので、

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遊ぶ気満々で向かったのである。

写真は朝っぱらから羽田空港でアイス食ってるときのやつ。

 

まあ1日目、2日目と仕事を終え適度に観光もして、最終3日目。

この日も仕事をやってから帰る予定だったがしかし、諸事情によって仕事が無くなった。

つまり半日強の暇が生まれたわけである。

 

そりゃ、廃墟行くよ。

 

・廃校利用施設

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20世紀末に閉校し、その後宿泊施設に。

その施設としても21世紀を迎え数年ほどで閉鎖された。

 

この廃墟、とある有名なヤツがあるのでそれを見にきた感じ。

 

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正面が開いている、所謂ウェルカム物件。

そりゃこんだけ荒らされてるよなあって。

 

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ひとつ隣りの部屋に移動。残されていた施設案内図によると食堂。奥の部屋も食堂。

 

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椅子が積み重ねられているのをオシャレに撮ろうとしたやつ。

 

ところは変わって浴室。タイルの色からも想像しやすい方の性別用。

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きったねえ……

 

この廃墟は3階建て。

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2階に来た。ここはロビーと書かれていた場所。
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鳥の剥製、その中身が残っている。

そういえば女子風呂にも何かの剥製があった。

 

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研修室。めっちゃ学校じゃん、ってここに居た時は思ったけど普通教室に畳は敷いてないわな。

 

研修室を出て廊下の先を見やる。なんか廊下の先に不自然な曲線が伺えた。
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近づいていくと……

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はい。これが冒頭で書いた「有名なヤツ」

トドの剥製だ。

数年前までは頭まで残っていたのだが、いつの間にか破壊された。

その結果がこの異形。インパクト強過ぎてSNSでも数回バズっていた。

ちなみに写真より暗いので普通にビビる。事前情報とかなかったら気失ってたと思う。

 

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トド近くの部屋。この空間はいい廃墟みがあった。そんなに荒らされてないしね。


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その後も部屋を見てまわり3階へ。

 

3階には宿泊棟の他に「新館」がある。体育館にも行ってみたい。

が、

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床終わってんのよなぁ……。

 

久々の廃墟探索でそこそこ臆病になってるので、この渡り廊下を前に二の足を踏んだ。

そして帰ることを選んだ。

まあ、目的の物は見れたしね……。

 

 

と、この時は思っていた。

しかし後日、この廃墟について書いたブログを読み、私は暫し頭を抱えることになる。

つまりはトドの剥製の他にも、この廃墟には有名な物があったのだ。

そう、あの渡り廊下の先に……。

 

 

・廃遊園地

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先程の廃墟からほど近い場所に存在する遊園地の廃墟。

遊園地といってもそれらしいアトラクションは残されていない。

 

このブログを書こうとするまで、私はそう思っていた(デジャブ)。

 

ところで上の写真は遊園地の入場門。

普段遊園地とか行かないものだから少し楽しい気持ちになる。


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分からんけど売店っぽいところ。軽食とかだったんかな。

 

遊園地の東側から歩いていく。
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これは終わりかけてる橋。

渡りたくないけど、まあここまで来たんだしーー

と、梁のある部分を選んで渡った。

ここ渡れたのなら、あの廊下も渡れた気がする。こういうの後の祭りって言うんすよ。

 

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着いた先はプールエリア。
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フォール、とあるように滝状の施設が2本。それぞれに名前がついているこだわりよう。


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楽しい形状の滑り台。この写真、廃墟感あって結構好き。

 

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その奥には酷く崩壊したウォータースライダー。

キリマンジャロって名前だから黄色の支柱に緑のスライダーなんだろうか。

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水色どこ行ってん、という話もある。

 

他の施設跡を探していると、こんな場所。f:id:toiro1107:20231002211717j:imagef:id:toiro1107:20231002211713j:image

この看板を見た時、私はここをゴーカートのコースか何かだと考えた。

 

ちなみに答え合わせはすぐ行われた。

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先程の写真左側の小屋、その中。

奥の盤に見える「リフト」の文字。

 

そういえばさっきのプールエリアに

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纏めてあったな。搬器が。

 

さて、リフトがあったことは分かったので、ここで探したくなるのがもうひとつの乗り場である。

が、如何せんこの日の飛行機で帰らなければならない為そこら辺を歩き回るわけにもいかず、Googleマップで簡易的に探してみた。

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地図の左下が現在地、そして見てほしいのは隠してあるピンのすぐ右下。

 

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建屋あるじゃん。

 

おそらくはこれがもうひとつの乗り場であると思われる。下の方から歩いて行けるコースも設われていたので、次に訪問する時は迷わずいけそうだ。

 

いつ行けるのかはマジで知らんけど。

 

東側をあらかた見終えたので、次は西側ーー
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この橋もう1回渡らなきゃいけないのきっついなぁ……。

 

 

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東側は建物が並ぶ。訪れた限りではどのような用途であったのか不明だが。


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SLを展示している建物、の裏側。

どう正面に行ったものか分からなかったものでね。


f:id:toiro1107:20231005202918j:image(物件名隠してるよ)

最大の建物にして用途も分かりやすい、レストランだ。

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近くにはメニューも転がっている。

なんともオーソドックスなラインナップですこと。

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中も見てみたいなー、とも思いつつ、脳裏を掠める飛行機の時間。

やっぱ多少の余裕を持って空港には着いておきたかったので、外観だけで我慢した。

 

 

後日。

この遊園地で撮った写真を見返していると、

こんな写真があった。

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アトラクションごとのチケット売り場。

やっぱ色んなアトラクションがあったんだなー、見てみたかったなーと思いつつ、

「ああ、お化け屋敷とかもあったんだ」

と。

 

ん?

 

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窓の下さ。

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怪談 って書いてね?

 

早速この廃墟を訪れたブログを読むと、そういうことだった。

外観だけに留めた建物が、その実めちゃくちゃに面白い現存アトラクションだった訳である。

流石にため息が出た。

 

こういうの後の祭りって言うんすよ。

 

再訪、してえなあ……。

 

~了~

 

 

廃鉱山と盛夏の話

これは紛れもない事実なのだが、

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夏の晴れてる日は暑い。

それがのぼり斜面なら尚更。

 

今回は山の上に立つ廃鉱山の記事。

施設自体はもう少し標高の低いところから始まるーー。

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人気のない道をしばらく走っていると、突如としてこんな光景が広がる。岩肌に張り付く建造物とパイプ、そして下にはホッパーの機能をもっていた遺構。この遺構は現在地元企業の木材置き場に使用されている。

ホッパー自体は写真右側の半円状の窪み

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 この中に設けられていた。

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ホッパーは2基。どちらのバケットにも植物が。

(こいつをバケットと言うのかは知りません。ごめん。)

 

では、2枚目の写真の上部に見える建造物を目指して歩いていく。

 

その道中が1枚目の写真。

 

カーブの続く道を10分ほど歩くと目に飛び込んで来る景色。

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こいつぁすげえや…!

 

下からは確認できなかった施設の仔細が見えてきた。建物の間を繋ぐコンベアにも期待が高まる。

 

まずはすぐ横にあるこれ

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ホッパー2つとコンベアで構成された小規模の装置。赤錆と緑の繁茂からしか摂取できない栄養分ってあるんだよね。

 

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下を見下ろす。遠くに見える車の位置に先程の施設がある。だいぶ上がってきた。

 

もう少し歩を進めていよいよメイン。

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近くで見るコンベアは凄い迫力だ。

 

1番手近な建物から見ていく。
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なーーんだ…?

コンベアとモーターも見える。が、いまいち設備の用途が分からない。やっぱ窓から手突っ込んだだけの写真じゃ厳しいか…。
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辛うじて別アングル。分からないことに変わりはない。

 

外に出てみると山の下へ続くコンベアがあった。
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……。

上登れるけど真下が崖なんだよなぁ……。

 

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登った。

いい景色といい風。足元がメキメキ言わなければ最高のロケーションだ。

 

振り返ってみるとこれまた素晴らしい光景。
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縦でも横でも映える。やっぱ奥行きのある写真はいい。

 

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先程の建物からも下に伸びるコンベアが突き出ていた。

 

続いて円筒状の建物に入ると、これまた凄いものが。

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巨大な円錐。

建物自体の形からも想像しやすい、タンクだ。

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コンベアに繋がる部分からは植物が生えていた。

機械の中に残った土砂がそのまま土壌になったようだ。

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内部は広くない建物、14mmに物言わせて撮るとめちゃくちゃ綺麗な構造をしていた。
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外にはタンクの上に登るための螺旋階段。

登らない。



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錆とトタンとコンベア。これこそ求めるべきロマンに思える。

 

付近を歩いていると

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さらに奥へ続くコンベアを見つけた。
というより奥から続いていたコンベア。

行き先はタンクの上部。

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ここが始発点だったようだ。
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登ってみたがコンベアベルトが無くなっている。


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森を抜けてから改めて上を見てみるとベルトのないコンベアがかかっていた。

上に登ったらいい景色が見れそうだなぁ…。

 

登らない。

 

これで探索は終わり。

どうやら山を更に登った先に採石場跡があるらしいが、次の物件を目指すため下山。

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下山中の景色も良い、最後まで満足させてくれる場所であった。

 

 

オマケ

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意気揚々と行った「次の物件」で門前払いを食らった。雨にも振られた。如何とも。

 

やっぱ光があると安心する話 オマケ

先に本編をみるのがいいと思います。

やっぱ光があると安心する話 - 140の範疇外

 

このホテルは建物の外にいくつか施設がある。

具体的に言うとゴルフ場、チャペル、屋内テニスコートの3つ。

このうちゴルフ場は最近になって手が加わったとの話があり訪れなかったので、今回はチャペルと屋内テニスコートの記録である。

 

・チャペル

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実はこの物件を訪れようとするとホテルより先に目につく建物。閉業した後の歳月が緑に囲まれる、的な雰囲気を作り出したため良い写真が撮れる。

 

ちなみに扉も窓も開いていなかったのでこの建物の紹介はここで終わり。

 

・屋内テニスコート

ホテルを出たあと、すぐ近くに大きな建物があったので近づいてみるとドアが空いていた。

入るとすぐにこんな景色。

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Twitterで見かけたことのある場所だ。

まさかホテルと同じ場所であるとは思わなかったので驚きの声が出た。
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2階部分。
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1階に降りてきた。テニスコートが2面、というだけの施設だがなにか特別感がある。

保存状態がいい故の感覚なんだろうか。
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最初の写真から写っていたテニスボールとカート。ここの名物だ。

 

止まった時間の中に己一人、気分も閑寂--

とはならないのがここのちょっと気になるところ。風が吹くと屋根のトタンがバンバン鳴りやがるのである。

私の訪問した日も風が吹いていた日で、バンバン言ってたから撮るもの撮って退散。

 

それでも、ここを見つけられたのは非常に嬉しかった。

 

オマケも終わり、以下結び。

私は基本怖がりな人間である。幽霊の類を信じているわけではないが、それでも暗闇は怖いのでやはり太陽光の射す廃墟は好きなのだ。

それに趣向が凝らされていれば尚更。

今回の物件は諸々含めて普通の廃墟であったが、普通の中にこそ見つけられる楽しさもあるのだからそういったものを探していきたいと思う。

 

あと明るい廃墟は写真撮りやすいから好き。

 

 

やっぱ光があると安心する話

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そこそこ車通りのある道を逸れて坂を登った先にそのホテルはあった。その堂々たる佇まいにテンションも上がるが、それはそれとしてこのホテルに至る道で作業員と出会っているので気が気ではない。

お邪魔するんだけど。

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すげえエントランス。

何度かTwitterで見てきた光景だが、実際に見てみるとやはり感動を覚える。天井は高く弧を描き、エレベーターが階を貫く。

そして太陽光が差すのもいい。さすがエントランスである。

 

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上の写真の右下、食事を摂るところだったようだ。

 

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場所は少し変わってフロント。崩落を伴い急に廃墟感が出てきた。

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フロントの隣お土産コーナー。ここは暗かった。棚には僅かばかり物品も残っている。珍しい。

 

 

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少し歩くと、きちんとしたレストランに着いた。

よく見ると卓上調味料も残っている。

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厨房へ続く道はそれなりにボロボロだ。
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先人が遺した弁当の空箱。跡を濁すタイプだったようで。

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隣接して「朝食会場になりそうなレストラン」があった。それにしたって色々出しっぱなしで閉まったものである。

 

エントランスを撮した2枚目の写真のエレベーター脇、階段があるのに気が付いただろうか。

その階段を登った先がこれ。

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サパークラブ、という種類の店であったらしい。
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ウシジマくんで見た名前って事しか知識が無かった。

 

地下への階段を見つけたので降りてみる。

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くっら……。

懐中電灯無しでは探索できなくなったのでゆっくりと歩を進める。

 

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結婚式場と
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美容室。実に色々な設備のあるホテルだったのだ。

 

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と、通路の奥が明るくなってきた。
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半屋外の渡り廊下だ。

太陽の明るさにウキウキして廊下を渡った先は

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またこんなんだった。崩壊が酷い。

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ちなみに奥はこうなっている。窓があるのと無いのでえらい違いだ。

 

このフロアからは大浴場に行く事ができる。

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暖簾をくぐり、

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脱衣所を抜け、
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大浴場に着く。ここもTwitterで見た光景だ。
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完全では無いがカランも残っている。


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浴槽諸々。この写真を見て初めて露天風呂に行きそこねた事を知った。

 

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さて、大浴場の階から階段を上るとこちらの棟のエントランスに着いた。掲げられた方言がいい。
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地方の温泉にありがちな歌手のポスターの横を進むと、

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広い食事処があった。

ここで少し休憩、懐中電灯の電池を入れ替えた。

 

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2階を目指す。

 

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2階は簡単な厨房といくつかの部屋。宴会場として設けられていたようだ。
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降りがけに階段を見下ろす。こういうのが好き。

 

 

今更だが、この物件の構造と当日の道程はこうなっている。

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勿論ホテルの館内図も存在するのだが、色々書いてしまってある為模式図にて勘弁願いたい。

 

 

続き。

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地下1階にもどってきた。今一度本館へ。


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本館最上階にあったラウンジのような空間。f:id:toiro1107:20220720082405j:image

主に酒類を提供していた。
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なんならワインが残っていた。

これはまぁ、閉業後の来訪者によるものだろう。

 

ここから客室を見ていくのだが、いかんせん観光ホテルの客室というのは代わり映えしない。

いちいち趣向を凝らしてられないからである。

よってここで紹介するのは2部屋、通常の部屋とスイートルームである。

 

まず普通の部屋。

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すっげえ整えられてる……。

いちおう閉業から10年以上立っているのだが、この「通常通り」感にはびっくり。

てか怖い。

どこかに無許可の住人がいる可能性が跳ね上がるから、である。しかし前述の通り全ての部屋を見て行ったわけではないので、今回は誰かと対面するという事にはならなかった。

 

正直それに越したことはない。

 

こちらがスイートルーム。

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こちらは多少物品が持ち去られているが、それでもこの状態の良さ、ここなら泊まれるなー、などとも考えてしまいそうだ。

 

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ちなみに各階のエレベーターホールはこのような感じ。言ってしまえば標準的な観光ホテルのそれである。

 

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各階を回って、本館エントランスに戻ってきた。

ホテルの館内図を見ると全てを見たわけではないのだが概ね見れたからいっかー、の精神でホテルを出た。

 

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振り返って1枚、しっかり楽しませてもらった。

 

ちなみにオマケがあるので結びはそっちに任せるとする。よって今回のブログはここまで。

では。

索道が連なる珍しい場所の話

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とある日のこと。

私は歩道の無い道にいた。道自体は整備されているから歩くのは楽、いちおう観光路ではあるのだ。

 

道の先にあるキャンプ場を過ぎ、林道を進み、

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ある程度進んだところで振り返る。

それなりに傾斜あるのに写真だとなだらかに見える不思議。

 

数分後。

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ある。

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監視所がある。

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リフトもある。

しっかりとした遺構だ。

 

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かつての通り道には木が繁る。動かなくなってから何年経っているのだろうか。

 

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よく落ちない。

 

さて、この場所も魅力的であるが道は先へ続いている。

そしてこの先にこそ、私の主目的があるのだーーーー

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この斜面のヤバさ伝わんねぇんだろうな〜〜〜!!!!(満面の笑み)

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進行方向に対して視点を90°横にして撮影。体感は崖。

ゲレンデなんかとさえ思った。

 

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斜面を登りきった。そしたらこれがあった。

先程通り過ぎたリフトの終着駅である。

プーリーも現存、当時の様相をよく残す…。

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近くから。

 

ところで。

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もう少し歩を進める。

斜面は緩やかだが道が無くなった。

 

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着いた。今回の目的も見える。

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ひしゃげた待合室。

 

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そしてロープウェイ本体。なんか不安になる角度をしている。

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正面。なんとも風情に溢れた面持ちですこと。

 

さて、ここはロープウェイの山頂駅である。

山頂と言えば展望。

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めちゃくちゃいい景色。

こういう景色を見たいが為に廃墟探索してるんかなー…などと思ったり。

 

ここらでこの遺構群は何なのかという簡単な説明を。

かつてこの付近には2つの遊園地があった。

うち片方は現役、もう一方は閉業後解体という今日に至る訳だが、双方が現役であった頃に両者を繋ぐ交通手段が存在した。

 

①遊園地A(現役)からリフトでロープウェイ山麓側の駅へ

②ロープウェイで山頂側の駅へ

③山頂側の駅からリフトで遊園地B(解体)へ

(逆もまた然り)

 

今回の探訪に照らし合わせると、最初に出会ったリフトは③、ロープウェイの駅は②となっている。

当時の繁栄を一人で踏み歩く寂しさはいつもの事。

 

文章が長くなってしまった。

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1つ前の写真を撮った位置から振り返る。立派な建物だ。

 

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再び車体の側へ、割れた窓から手を突っ込み内部を確認。

なんとも不思議な空間であるように思えた。

マイクもぶら下がる。

 

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管制室。操縦機器とかは見当たらないから山麓側の駅にあるんだろう。

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まったく静かな場所であった。

 

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帰り際に見つけたベンチ。木と共に。


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この斜面のヤバさ伝わんねぇんだろうな〜〜〜!!!!(満面の笑み)

 

……

………

 

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翌日、私は歩道かどうか怪しい道にいた。舗装はされている。整備は、どうだろ。

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(こんなん道程にしとくなマジで)

 

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暫く歩くと、こんな光景に出くわす。

なんかねぇ。

 

さて、現在私は遊園地Aの西側にいる。つまり本日の目的地とは遊園地Aのリフト駅とそこに接続されていた山麓側のロープウェイ駅である。

 

が、今回の記事において山麓側のロープウェイ駅への探訪が成し遂げられる事は無い。

行ったら帰りの飛行機に間に合わなそうだったから。というひどく凡庸な理由によって。

 

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まともな道路から外れると、いよいよ存在が顕著になってきた。間違いなくこの先に何かある、という確信のもと歩を進める。

 

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何かあった。この場所にはこれだけが残っていた。何故かは、分からん。

 

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さらに先に進むと荒れた建物に辿り着いた。

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かなりの崩落具合、ここはなんの施設だと辺りを見てみると

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Dragon…?

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Arm…?

 

いや分かんねぇなと困惑、遊園地の残留物なのだろうか。

 

しかしここはリフトの駅ではなさそうだ。

先程通った遺構的にそんな遠くは無さそうだ…と考え、ふと思いついた。

「リフトの線辿っていけばいいんじゃね…?」

という訳で実行、そして

 

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ここだ!!!

小さく椅子も見える。本当に植物の侵食が激しい遺構、さて上に登るにはーー

 

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😫←行きたくなさが爆上がりした顔

安全さが目に見えて損なわれている。しっかりした装備を身につけてもいないため、ここは止めておくかと思うがまぁ

 

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着いた。安全とか知らん。

探索を始め、

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そして、完成された空間があった。

廃墟美、という言葉を無闇矢鱈に使うつもりはないが、それにしたって美しい。なんて静謐な場所なのだろう。

 

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魅力しかない。困った。

 

しかもまだ部屋がある。

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よくもまぁ一から十まで完成された空間ですこと、と深い息が漏れる。

 

話は変わるが、過去のブログ記事にて廃墟探索において怖いものとは他人の気配だ、と書いた。

それに間違いは無いのだが、もっと視野を広く持った方が良かった。

人間がいないから安全、とはならないのだ。

どういうことか。

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駅に備え付けられた物置と化した小便器。

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隣は大便器だろうと扉を開け、すると、
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「     。」

 

 

呼吸が一瞬止まった。無意識のうちに扉を閉じ、数歩後ずさり、息を吐く。

結論から言えばもう死んでいる巣である。

こちらに危険はないのだが、この場においてそんな事どうでもいい。

 

何十秒か息を整え、危険がないことを確認してから再度扉を開き上の写真を撮った。

なんというか、心臓に悪過ぎる。

 

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上の階へ行く階段。この先はリフト乗り場のはず。

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なんだここ最高か?

素晴らしい遺構の残り具合、というか人為的な欠損も見つからない。

ゆったりとした凋落に心も穏やか、暫く動かずにこの風景を見ていた。

 

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ちなみに振り返るとこんな感じ。木を撮っているのか遺構を撮っているのか。

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山の下の方へワイヤーが伸びていた。

 

 

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カラフルな椅子達。この色彩こそ、風景における立役者だ。

 

ちょくちょく写っている白い小屋、中はこう。

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エモいな~!!

 

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機構なども撮っておいた。

 

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もちろん「のりば」の看板も。

 

そろそろ帰る時間がやってきた。ので

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最後に全体を撮り、
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階段を降り、
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元の山道へ。

これ先まったく分からないのけっこう怖さある。行きも同じ道通ってきてるとはいえ。

 

道、ある?

 

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基礎部分。山道から。

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すぐに舗装された道に出る。

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見上げれば先程の駅が佇んでいた。

というかなんで行きに気づかなかったんだ…。

 

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帰り際、おまけの廃ホテル。

 

といったところで今回のブログはここまでとなる。以下結び。

大体いつもこのブログに用いる写真は一眼によるものを使用しているが、今回は携帯をiPhone13に変えた直後という事で全て携帯で撮影してみた。

iPhone8からiPhone13という買い替えだったのだが、カメラの進化にびっくり、ワイドカメラとかめっちゃ便利じゃん。夜景も強いし。

さらに言うなら今回は斜面がキツかったのでむしろカメラ持っていかなくてよかったと思えるレベルである。いやー、買ってよかったー!

 

そして廃墟の感想というかなんというか、

私が行かなかった山麓側のロープウェイの駅もたいそうな遺構であるらしいので次の機会には必ず行きたいなって思いました。

いつ行けるのか本当に知らんけど。

 

 

あとなんか自分で自分のブログ評価してるみたいなヤツになっちゃった。誤操作です。

 

終わり。