ちょいちょい廃墟に行ってはいたけど外観まで、とかが9ヶ月くらい続いていた。
そんなある日、仕事で出張の話を貰ったのが9月の上旬。場所は北海道、期間は3日。
元来出張の多い仕事ではあるが、如何せん北海道というのは珍しい。
ので、
遊ぶ気満々で向かったのである。
写真は朝っぱらから羽田空港でアイス食ってるときのやつ。
まあ１日目、2日目と仕事を終え適度に観光もして、最終3日目。
この日も仕事をやってから帰る予定だったがしかし、諸事情によって仕事が無くなった。
つまり半日強の暇が生まれたわけである。
そりゃ、廃墟行くよ。
・廃校利用施設
20世紀末に閉校し、その後宿泊施設に。
その施設としても21世紀を迎え数年ほどで閉鎖された。
この廃墟、とある有名なヤツがあるのでそれを見にきた感じ。
正面が開いている、所謂ウェルカム物件。
そりゃこんだけ荒らされてるよなあって。
ひとつ隣りの部屋に移動。残されていた施設案内図によると食堂。奥の部屋も食堂。
椅子が積み重ねられているのをオシャレに撮ろうとしたやつ。
ところは変わって浴室。タイルの色からも想像しやすい方の性別用。
きったねえ……
この廃墟は3階建て。
2階に来た。ここはロビーと書かれていた場所。
鳥の剥製、その中身が残っている。
そういえば女子風呂にも何かの剥製があった。
研修室。めっちゃ学校じゃん、ってここに居た時は思ったけど普通教室に畳は敷いてないわな。
研修室を出て廊下の先を見やる。なんか廊下の先に不自然な曲線が伺えた。
近づいていくと……
はい。これが冒頭で書いた「有名なヤツ」
トドの剥製だ。
数年前までは頭まで残っていたのだが、いつの間にか破壊された。
その結果がこの異形。インパクト強過ぎてSNSでも数回バズっていた。
ちなみに写真より暗いので普通にビビる。事前情報とかなかったら気失ってたと思う。
トド近くの部屋。この空間はいい廃墟みがあった。そんなに荒らされてないしね。
その後も部屋を見てまわり3階へ。
3階には宿泊棟の他に「新館」がある。体育館にも行ってみたい。
が、
床終わってんのよなぁ……。
久々の廃墟探索でそこそこ臆病になってるので、この渡り廊下を前に二の足を踏んだ。
そして帰ることを選んだ。
まあ、目的の物は見れたしね……。
と、この時は思っていた。
しかし後日、この廃墟について書いたブログを読み、私は暫し頭を抱えることになる。
つまりはトドの剥製の他にも、この廃墟には有名な物があったのだ。
そう、あの渡り廊下の先に……。
・廃遊園地
先程の廃墟からほど近い場所に存在する遊園地の廃墟。
遊園地といってもそれらしいアトラクションは残されていない。
このブログを書こうとするまで、私はそう思っていた(デジャブ)。
ところで上の写真は遊園地の入場門。
普段遊園地とか行かないものだから少し楽しい気持ちになる。
分からんけど売店っぽいところ。軽食とかだったんかな。
遊園地の東側から歩いていく。
これは終わりかけてる橋。
渡りたくないけど、まあここまで来たんだしーー
と、梁のある部分を選んで渡った。
ここ渡れたのなら、あの廊下も渡れた気がする。こういうの後の祭りって言うんすよ。
着いた先はプールエリア。
フォール、とあるように滝状の施設が2本。それぞれに名前がついているこだわりよう。
楽しい形状の滑り台。この写真、廃墟感あって結構好き。
その奥には酷く崩壊したウォータースライダー。
キリマンジャロって名前だから黄色の支柱に緑のスライダーなんだろうか。
水色どこ行ってん、という話もある。
他の施設跡を探していると、こんな場所。
この看板を見た時、私はここをゴーカートのコースか何かだと考えた。
ちなみに答え合わせはすぐ行われた。
先程の写真左側の小屋、その中。
奥の盤に見える「リフト」の文字。
そういえばさっきのプールエリアに
纏めてあったな。搬器が。
さて、リフトがあったことは分かったので、ここで探したくなるのがもうひとつの乗り場である。
が、如何せんこの日の飛行機で帰らなければならない為そこら辺を歩き回るわけにもいかず、Googleマップで簡易的に探してみた。
地図の左下が現在地、そして見てほしいのは隠してあるピンのすぐ右下。
建屋あるじゃん。
おそらくはこれがもうひとつの乗り場であると思われる。下の方から歩いて行けるコースも設われていたので、次に訪問する時は迷わずいけそうだ。
いつ行けるのかはマジで知らんけど。
東側をあらかた見終えたので、次は西側ーー
この橋もう1回渡らなきゃいけないのきっついなぁ……。
東側は建物が並ぶ。訪れた限りではどのような用途であったのか不明だが。
SLを展示している建物、の裏側。
どう正面に行ったものか分からなかったものでね。
(物件名隠してるよ)
最大の建物にして用途も分かりやすい、レストランだ。
近くにはメニューも転がっている。
なんともオーソドックスなラインナップですこと。
中も見てみたいなー、とも思いつつ、脳裏を掠める飛行機の時間。
やっぱ多少の余裕を持って空港には着いておきたかったので、外観だけで我慢した。
後日。
この遊園地で撮った写真を見返していると、
こんな写真があった。
アトラクションごとのチケット売り場。
やっぱ色んなアトラクションがあったんだなー、見てみたかったなーと思いつつ、
「ああ、お化け屋敷とかもあったんだ」
と。
ん？
窓の下さ。
怪談 って書いてね？
早速この廃墟を訪れたブログを読むと、そういうことだった。
外観だけに留めた建物が、その実めちゃくちゃに面白い現存アトラクションだった訳である。
流石にため息が出た。
こういうの後の祭りって言うんすよ。
再訪、してえなあ……。
～了～
