数年ぶりに長崎に行きてえなって思った。
から行った。という記録。
・1日目
空港からのバスを降りてすこし歩いた長崎駅前。
坂の途の家々見ると長崎来たなーって感じ。
ちゃちゃっとホテルに荷物置いて軽い観光に移る。
ド王道の眼鏡橋。ここら辺は他にも見た目のいい橋が多くて嬉しいね。
ところで私が以前長崎を訪れた際は、この眼鏡橋が長崎市内にあると知らず、その時訪れた諫早市で別の眼鏡橋に辿り着いていた。
「知ってるビジュアルと違うな」と思って調べ、初めて長崎市にあることを知ったのだ。今回やっと来られた。
適当に歩いていく。
カトリック中町教会。白の美しい建造物。
普段建物といや錆びてるか暗い場所が多いから心が洗われるね。
長崎といえば坂の町。
高いところを目指す。
付近一帯墓地になっている地区に着いてしまった。遠くに見えるのもしかして女神大橋なんかな。
墓地から離れ散策を続ける。そして。
雨。
カメラ持ってるし傘は持っていないしで、これ以上の散策を中断。
長崎駅直結のスーパーで飲み物買って宿に帰った。
欲しいものそろってる部屋。二日後にもう一度泊まる。
少し休憩をして夕方。雨も上がったようなので写真を撮りつつ夕飯を見繕う。
そのまま翌二日間で使うレンタカーの引き取りへ。
夕飯に、と選んだ店が図らずも入った店が有名な所だった。
無難にちゃんぽんを頼んだ。
・2日目
A.M.5:30。
変な時間から活動していく。というのもこの日最初の目的地は早く到着するに越したことがない場所。
えー……。
※撮って出し。
説明しまーす。
先ずここはテーマパークの廃墟の入り口すぐの場所。奥のほうはバリケードの厳重さに不戦敗したためここだけでも撮ろうとしたのだが、残念レンズが曇っていた。そも設定も暗すぎた。
服やらで拭くわけにもいかない為しょうがなくそのまま撮った結果が上の二枚。
後から見返して一瞬マジでビビるくらいに不気味に仕上がった(不本意)。
廃墟自体の訪問を早々に切り上げたので、付近を歩く。ちょうど日が出始める時間帯。
この時間帯の入り江、良すぎる。まさに静寂のひと時といった様相。
奥に見える風車や建物群こそ先ほど諦めた廃墟。
まあ遠目にだが見れたのでよし。
いやそりゃ敷地内にあるメリーゴーラウンドとか見てみたかったけど。切に。
すこし歩いたところから。めちゃくちゃいい場所だった。
車を止めた場所の近くにある神社。
すっかり日も昇り、多少の待機時間を挟んで次の目的地へ。
獣を見に行く。正直ここ目的で長崎来た節もあるので楽しみ。
入場ゲートくぐる前から展示がある。ちなみに耳をぺったーんとしているのは威嚇の証拠。こいつはアルパカ。
唾の餌食になったのは私の隣にいた人だった。あぶねえ。
獣ども。
かわいい。
長崎バイオパークYouTubeチャンネルのアイキャッチにも使われているマスコット。
かわいい。
他にも。
リスザルと戯れたりもできる。
その有名さに違わぬ楽しい動物園なので是非足を運んでみてね。
さて、十二分に癒されたので。
ぼろい所来た。
この地点に到着するまでに笹の藪を漕いできたのでそこそこ疲労。
ここは入り江に建つ水族館。奥まった海をそのまま利用してイルカのショーなど行っていたようだ。
水槽跡。
掲示にここが水族館であった痕跡を見て取れる。
金魚そんな長生きしないだろ。
二階。写真真ん中あたりの光が差しているところからベランダ状の構造に出られる。
↓
海の音や香りが気持ちいい。小さいながらに魅力の詰まった廃墟であった。
おまけ。水族館とホテル(こちらは現役)を結んでいたケーブルカー。
近くまで降りていける時期もあったようだ。
ちなみに、ここ数か月で接近ルートとされていた道の入り口にバリケードや警告文が管理者により新設されています。無理な接近は避けたほうがいいと思うよ。
せっかく長崎に来たのだから、戦跡の一つでも見に行ってみることにした。
というわけで一番有名な所へ。
高すぎて唯の円錐形に見えてしまう程の塔。
ここは針尾送信所。1918~1922にかけて建造された送信施設の史跡だ。
三本建っている塔のうち一本の内部が公開されている。
↓
視界の先の先までこの構造。これ大正時代に建てられたというのだから驚くほかない。
もう一棟内部が公開されている建物がある。
それがこの電信室。建物自体の雰囲気も凄い。
内部も凄い。さながら合法的に探索できる廃墟、入り口でヘルメットを貸してくれるのも嬉しい。
十分に満足したところで次の目的地の見当でもつけようか……うん?
雨。
それもけっこう強い。
ただ、すぐに止みそうな気配はあったので希望的観測のもと車を走らせる。
基本的に海が好き。週末とか気づいたら江の島とか行ってる。
なので海に来た。天気も小康状態。しばらく浜を歩いていたが、ふと思ったことがあった。
「ここってあの廃墟近いよなぁ」
この記事の一つ目、真珠養殖場の廃墟から相当近い海水浴場に私はいた。
どうせなら行ってみるか!
道中、ふたたび降り出した雨に打たれながら廃墟に向かう。
結論から言ってしまうと、目的地にたどり着くことはできなかった。
要因は三つ。
・道を覚えていなかった
・植物の繁茂が激しすぎた
・日没が近かった
以上により、廃墟の近くまでは行けたもののリタイア。そして帰り道をロスト。
どうにかこうにか(割と重大な怪我してもおかしくないやり方で)一般道へ戻り車へ。
今思ってみれば何故あんな危ないことをしたのかてんで分からない。
そこからは平和な道程。
とりあえず最寄りのユニクロまで行って服を購入。
ようやく落ち着いたところで佐世保港へ。
夕食はハンバーガー。めちゃくちゃ美味しかった。
腹も満たしたし一日動き回って疲れたのでこのまま睡眠。
あ、車中泊です。
・3日目
朝。そんな大きくない車とはいえよく眠れた……うん?
※フロントガラス
ひっどい雨。
Xを開いてみると
長崎が真っ赤であった。
ところでこの日は西海市にある鍾乳洞に行く予定だった。
分かっちゃいたけど予定ポシャ。
ただ大人しくする気もないのでどっか行く。
とはいえ本日中に長崎市まで帰らなければならないのでその帰り道がてら寄れる所。
崎戸島、という島を目指す。
その道中。
上の写真には廃墟が写っている。
…
……
………
答え。
分かるかよ、ってね。
こちらは小学校跡。訪れた人のブログによれば美しい廃墟であるようだが、同時に到達が困難であるとも書いてあった。
今日の天候は雨、なんならこの写真を撮っている時間帯は風も酷い。
存在を認めた時点で撤退。いつか行く、かも。
崎戸島の先端、北緯33°線展望台。
晴れていたら五島列島も見ることが出来るようだ。
(なにこれ)
とっとと踵を返し、車で南下すること80km。
長崎市のはしっこに放棄されている廃船。
数年前まではクレーンも付いていたようだが、その影は無い。崩落して撤去されたんかな。
訪れたタイミングでは既に規制線が貼られ、こことて接近を拒まれている。
こういう時に広角レンズ1本だと弱いんだよなぁ……。
近くを歩いてみる。
お、石碑あるじゃん。
えー、神功皇后之御……跡。
↑
なんだこの字。半ば風化しているのでめちゃくちゃ読みづらい。
どうしても気になるので、discordで普段から交流をしている人達にこれを投げてみると、間もなく答えは出た。
「舊」
見覚え無さすぎ。なんだお前。
ところがこの字は所謂旧字体。現行の表記にすると実に見なれた文字であった。
「旧」
つまり上の石碑は「神功皇后之御旧跡」となる。
神功皇后(『古事記』『日本書紀』等に登場する女性)にまつわる出来事(この地に上陸したとの記述あり)があった場所
ということを示しているのだ。
ふーーん……。
その後はレンタカーを返却し、この旅の行程もほとんど終わり。
一昨日のと同じホテルにチェックイン、
長崎駅前でレーザービームでも撮りに行く。
思ったより交通量が伸びなかった。
翌朝。
とても綺麗に晴れやがった。しかし今日は帰る日、せめてホテルから空港へ行くバスターミナルまで歩いて向かう。
空港で五島うどん。うまうま。
終わり!