140の範疇外

Twitterに書ききれないことを書くところ。

潮風の式場と『人』の話

この物件に関しては、先に探索で知った結果というものを書いておこうと思う。

完全な放置状態の廃墟ではない。多分。

 

仰々しく文字を太くなどしてみたが、まあ実際これに気づいた時はたいそう驚いたのでいつも通り写真を貼りつつ気づくまでの道程を書いていく。

 

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気持ちのいい日だった。ていうか暑かった。

歩いているだけで汗が垂れる。

そしてその廃墟は

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使用アプリ:「スーパー地形」Tomohiko Sugimoto

(座標映り込みによりトリミング)

それなりな高さにあった。

最初の写真は標高5~8mくらいなので、

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付いた時には汗だくであった。

あ、今回の物件はそこかしこに物件名が書いてあるのでモザイク多様します。

他にやりようもあるのだろうが、まあ。

あと敷地内の建物全てを見て回ったわけでもないです(お家芸)。

……

………

 

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上の写真の左側にある建物を正面から。f:id:toiro1107:20200717020827j:image

玄関で天使がお出迎え。怖いわ。
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しかしここは入れそうに無かった。

草をむしってまで入る気がなかったとも言う。

 

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緑に覆われたガラス張りの小屋とベルを提げていたであろう支柱。その根元に文章。

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だそうで。

 

もうもじゃもじゃとしかしてない休憩所。

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机も椅子も飲み込まれている。

 

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すぐ横に大きな建物があるが、その前に別のところを見ておく。

 

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というのも、この物件は屋外にこそ有名なオブジェが残されている。

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しかしそこまでの通路が崩れているため、先人が板を渡してくれていた。渡ったらたわんだ。

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眼前に海を見下ろすベル、そして十字架。これが有名。

しかしここは、何とも爽やかだなぁ…。

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十字架から後ろを振り返る。ロケーションは本当に最高だ。

 

さて。場所は大きな建物に移り。

       ↓

                f:id:toiro1107:20200724022016j:imageこれ。

 

 

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正面。扉は開いてそうだ。

内部。

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花嫁の写真が残るアルバムが広げられていた。

テーブルに食器が並べられている事もあって、まるで直近まで人がここにいたような……。

 

そしてこの建物の二階に行こうとした時、カウンターのようなところに見つけてしまった。

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大量に放棄された女性の下着、バイブにローター……。そして振り返れば部屋の奥に鎮座するマットレス

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いやーキツいっす(素)

 

こうなると二階に行くのも気が引ける。

というか諦めた。怖いし。

上に続く螺旋階段だけは撮った。では次。

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駐車場の仮設トイレに書かれていた落書き。

過装飾のシンボル、割と好き。

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これを撮っていたらアナグマが飛び出てきた。かわいいね。

 

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ネットを軽く漁ってこの物件の現役時代の口コミ(1件)を見る限り、どうやらコーヒーを提供する建物があったらしい。

内装を見る限り、たぶんこの建物なのだろう。

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大きなガラスから外の景色が一望できる。

見えるのは先程写真を載せた十字架やら。
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エレクトーン。全然弾けそうだ。

 

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さて。上の写真のようにこの建物の扉の写真を撮ってる時に、今立っているエントランスに不自然なスペースがある事に気が付いた。

覗いてみたらこれ↓

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めっちゃ使用痕あるベッドだ…。

そして奥に張り紙。内容は

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ここは結婚式場じゃなかったんか。俺はもう怖ぇ。

 

予定していなかった『人』の痕跡で割と参っているが、さすがにここで帰ったら消化不良なのでもう少し見ていくことにした。

 

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敷地の中でも高いところから1枚。景色はいいんだ景色は。
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敷地の外れにある建物。外壁が剥がされている。なんでここだけ…。

 

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突然だが十字架、ベルがある広場は敷地内の建物の屋上である。この階段はそこに繋がるもの。

その建物自体はホテルみたいに部屋が並んでいるもので、現役時代はそれこそ宿泊施設だったのだろうか。

扉に手をかけてみると、以外にも鍵がかかっていなかった。

(以下、文章ばっか)

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こんな感じだった。と思うんだよなぁ。

右壁に工具。

中央に作りかけのサーフィンボード

その下に落ちてる木屑。

部屋の左上にエアコン。

 

そのエアコンに、オレンジの明かり。

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電気が通ってる!!逃げよう!!

 

そう考え付いた次の瞬間

 

ブロロロロ…と自分が居る部屋の下から車の音。

 

ここ現役利用されてんな!!

 

急いで部屋から飛び出し、幸運にも去っていく車を見送り、その車が来た方向を見に行く。

 

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いやー、

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ウェットスーツ干されてんなぁ…。

 

怖ぇなぁ…。

 

帰るかぁ…。

 

……

………

…………

 

廃墟において怖いものとは何か。と聞かれた時に私は他人の気配と答える。

今回はそれが一気に襲ってきたのでまさに辟易してしまったわけである。

極めつけは最後。これによっていよいよこの式場がどのような顛末を送ってきたのかが分からなくなったのだが、ともかくまあ。

ビビったんですわ。

 

2022年5月上旬の追記。

解体されたそうだ。ついぞあの強烈な下着達の真相に行き着くことも無くなったわけだが、どうだろうか。せめて作業員の方々の目に留まり僅かばかりの時間だけでも語られて欲しいものである。