前置き。
よそ様の廃線を探索したブログを見ていると、その線路の歴史や鉄道の用語などが散見される。なんと有意義なブログの数々なのだろう。
さて、一方私は廃線の歴史を調べる脳もないのでつらつらと線路に沿って歩いた記録をば。
正直言っていつもより中身ないんじゃあないかとすら思う。
本題。
THE IDOL M@STER MILLION LIVE! 6thLIVE TOUR UNI-ON@IR!!!! Princess STATION
というライブで神戸に行った時の帰りに、大阪にある廃線を訪れた。
路線の名前は大阪臨港線。
降りた駅は弁天町駅。
そこから数分ほど歩いた所から遺構が散見される。
道路によって分断された線路。当時は橋が掛けられていたのだろうか。
遺構の脇に枕木が放置されていた。
背の高い橋脚。住宅地の傍にあるので上に登るに登れず。
線路が撤去されたところは駐車場になっていたり
花が自生していたり。
ところで。この大阪臨港線は少し前まで廃線跡に菜園が敷かれた事で有名であった。
(画像を載せることは出来ないが、興味があるなら「大阪臨港線 菜園」と検索すれば写真がヒットする。)
しかしそれも過去のもの。今の菜園の状況は
こう。
この撤去作業は2018年の2月26日に始まった。
あれから1年と2ヶ月、かつてあった菜園は姿を消し、瓦礫ばかりが残る区画がそこにはあった。
そもそも無許可だったという。
他にも線路の跡地はサバゲーのフィールドに使われていたり。
さて、歩いていると大きな工場が多くなってくる。この路線の名前の通り、港に近づいているのだ。
そんな中、どうにも異彩を放つデカいのが1つ。
…なんぞ。
別視点。市のHPによればゴミ処理場の跡地というそこは、その巨躯を潮風に晒したままーー
これ市の管理があるから廃墟とは言えないね。
やがて港に入る所に、この廃線で最も顕著な遺構が現れる。
三十間堀川に架かる橋だ。大型の建物が目立つこの区画にて、小さくひっそりと残っていた。
そして住宅街から続いてきたこの廃線は、
この門を境に企業の倉庫の敷地へ消えていった。
ただ静かな水面にて遠くにビル群を望む。
さて、せっかくなので線路から離れ、沿岸を歩いていると見るからに錆ついたものが。
特徴的なフォルム、あれは。
廃クレーンだ!
(クレーンに対して廃という概念が適応されるのかは知らん)
後ろの堤防に設けられた階段から接近する。
機構部分、ガラス張りの小屋。
これこそ潮風のせいだろう。錆の侵食が激しい。
かっこいいなぁ…。
危険は伴うが、恐らくあの機構部分に近づくことも出来たのだろう。しかしライブで散々騒いだ翌日、そんな蛮勇を抱ける体力も残っていなかったという……。
以下結び。
菜園を拝めなかったことは残念であるが、しかし廃線とはー特に街中に敷設されていたものはーいつ無くなってしまうか分からないものだ。
廃線という廃墟とは魅力を異にする存在、その歴史的な価値を勉強するのも面白いのかもしれない。いや面白いのは間違いないのだが。