私は今NikonのD7500というカメラを使用している訳だが、このカメラを購入したのも随分最近、今から11ヶ月前の2018年12月の事だ。
以下、その時の話。
さて、12月ともなれば世間はクリスマス一色。私も買ったばかりのカメラを携えて、撮影に出かけようと家から飛び出し
スペーシアにて日光鬼怒川へ。
クリスマスとか知ったこっちゃねえわ。
思い立ったが吉日、かっぱ行くぞかっぱ。
して、鬼怒川温泉駅に着いて少し歩いたところ解体中の元湯の駐車場に新聞が落ちていた。
昭和47年11月6日。
これが鬼怒川かぁ……。
最近ニュースで鬼怒川ホテル廃墟群の特集が組まれる事が多くなった。しかしこの温泉地、廃墟はホテルだけに収まらず。
消防署も廃墟状態。
写真こそ撮っていないが役場みたいな建物も廃墟状態。
いつかどこかで聞いた、
「廃墟見たきゃ温泉地に行け」
という言葉が脳裏をよぎった。それ程までに廃墟。
か っ ぱ 風 呂 。
百聞は一見に如かず、とはよく言ったもので。この温泉地が寂れていることを理解していても異様な光景だった。
扉という扉は閉じられ、窓という窓は塞がれ、
どうやって中に入ったものか。
実はホテルの周り歩いてみれば案外分かりやすかったり。
↓↓内部↓↓
ホテルの厨房は、銀色が目立つが案外ホテルによって違いがある。そんな違いを探すのも楽しみであったり。
当時のファイル。料理も色褪せる。
上階へ。大きな窓から見える景色は現役そのものであった。
そんなことは無かった。
1枚目:バーカウンター
2枚目:ホテル屋上
3枚目:客室内部
余談。ホテルの屋上に出た時、ちょうど横の線路を電車が通過していった。私に気づいた人いたかな。
ホテルに遺されたものたち
1枚目:鹿の剥製
2枚目:古いAV
3枚目:ゲームコーナー
余談。このホテルには鹿の剥製が2体いる。前情報があったからいいものの、不意に現れたらわりかしビビるかもしれない。
あとAVのパッケージ左の文章が個人的にツボ。おめでとさん!
「そろそろ風呂に辿り着きたい」
この時、ホテルの中で迷いかけていた。
かっぱ風呂はどこだ。他の方のブログを見よう。ホテルの中圏外じゃねえか。
どっかにあるはずのホテルの案内板も見つからずさまよっていたらふいにその風呂は現れた。
落書きもふいに現れた。やめろ。
見覚えのあり過ぎる光景、やっと着いた。
界隈に名高いかっぱ風呂である。
これが記述されている本に比べ人為的な破壊はあったが、しっかりと残ってくれていた。
広い浴槽、大きな窓。ここで温泉に浸かったらさぞかし気持ちよかった事だろう。たとえそのお湯がかっぱの股間から出ていたとしても。
どう見ても他殺のかっぱ。
さて、メインを見終わってしまえば後はあっさりとしたもので、来た道を戻りつつ侵入口を抜けてホテルの外へ。
既に日は暮れかけ、路傍でススキが揺れていた。まだ未探索の所も多いような気がしたが、慣れない廃墟の中で夜を迎えるのは避けたい。
廃墟を背に、ホテルへと向かった。
後日、改めて他の探索者のブログを見てみた。
未探索の所が多いなんてレベルじゃなかった。
ゆえに非常に再訪が望まれる。またいつかのクリスマスに?
↑着目すべきは画面上部。
タイトルに「クリスマス」と入っている意味も分かってもらえるだろう。