これは私の悪い癖なのだが、こうしてブログでも書こうと思った時にある程度の文量が綴れないと途端に書く気を無くしてしまうきらいがある。しかし以下の廃墟はどれも魅力に溢れるもの達であったので、3つまとめて1つのブログ記事とさせて頂く。
あと試験的に見出しを導入してみた。
小島
「干潮の時のみ歩いて渡る事が出来る廃墟」
なんとも私の琴線に触れる言葉であった。
ていうか嫌いな人いないでしょ。
しかしこれが中々辺鄙な場所にある廃墟で、行く機会に恵まれることはあるのだろうか…と考えていたが、
行けた。しかも干潮である。岩礁に朽ちた橋が架かり、その先に廃墟。まったく良い景色だ。
島に着いた。ピンクの外壁の建物から見ていく。この建物は3つの部屋に別れており、それぞれ
物置。
事務所?
?????
となっている。
ところで、ここは現役時代真珠の養殖と加工を行っていた島である。よって物置には水産関係の物が放置されており、また島の外には
当時使用された網や真珠貝の殻が大量に残っていた。
なんかエモい写真を撮ろうとした。
続いて緑の屋根の建物。
中は通路を挟んで2つの部屋に分かれている。
そして通路の先は桟橋状の構造…
絶頂したわ。
入口から見て左側の部屋。こちらの建物は残留物に乏しいが、建物自体の崩壊と残存のバランスが大変よろしい。
机などの小物もいいアクセサリーだ。
次いで右の部屋。
優勝。
ちなみにこの島、裏側にもう一棟大きな建物があるのだが潮が満ちるのと背の高い薮に阻まれて辿り着けなかった。よってこの島はここまで。
帰りは危険を冒したくなって橋を渡って帰った。島を振り返る。
優勝。
ラーメン
とある国道沿いに1件のラーメン屋の廃墟がある。これが車通りの多い道であり、ここからのアプローチは厳しい。
[GoogleMAPより引用。正面を撮ってなかった。]
表が無理なら裏から入ろう。
しかし裏は畑。畑の真ん中突っ切って行く訳にも行かないしなぁ…と考えていたら、畑で作業をしている方を発見。
「あのラーメン屋行きたいんですけど…」
と言ってみたら畑を通ることを許してくれた。ありがてぇ。
店の裏側。錆び付いた排気管がいい味を出している。
こう、イカれた角度の写真で申し訳ないが側面はこんな感じ。外壁は剥がれており、どうぞいらっしゃいの様相。じゃあ遠慮なく。
店内。確かに廃墟ではあるのだが、見たことも無い営業当時を錯覚できそうな位に当時の様子を留めている。壁は無いけど。
どんぶり。
コンロ。
座敷席。
店の周りの植物が伸びたことによって生まれる景色もまた乙なもの。
さて、この物件をラーメン屋と書いたがそれは一階部分を指すものであり、建物の二階は別の店--焼肉店であった。
どんな様子なのだろうか。
🤔
一階には見られなかった明確な生活の痕。
階が異なるだけであるのに全く別の場所のような錯覚を抱くくらいには異常。
やれ服だ布団だ靴だ傘だ、残留物は非常に豊富、しかし営業当時の物ではなく。これら殆どは閉業後にここに住み着いたホームレスによって持ち込まれたものであり、
そしてそのホームレスは。
ここで白骨死体となって発見された。
私は自分に霊感が備わっているとは微塵も思っちゃいないが、人が亡くなっていたという事実は形容し難い不気味さをこの空間に与えていた。
布団の上に枯れた献花。演出力が高すぎる。
キャデラック
超の付く有名物件。今更取り上げるのもどうかと思うが、まぁせっかく足を運んだので。
外観が派手な廃墟は正面に立つだけで心が踊る。一階から見ていくことにした。
厨房。流石は超有名物件、厨房がここまで荒れているのは初めて見た。
確かトイレを出たところから撮った写真。ここのトイレも特徴的なのだが、いかんせんいい写真が…
暗い写真で申し訳ない。
上の部屋には神棚が残っていた。
階段で二階へ。緩やかなカーブがおしゃれ。
登ったところの柱に落書きが。
尊師。
この落書きも由来を持たないと言う訳ではなく、この物件を巡って↑の団体の関係でイザコザがあったという話がある。多分本人は関わってないんだろうけど。
ちなみにここはホテルであるので、
二階には客室が設けられていた。ピンクて。
廊下の先の非常口、ここはもう植物の領域。
無惨に壊されたビリヤードの看板。そういやビリヤード台っぽいのもあったな…。↓
階段の上からロビーを臨む。人為的な汚さ、無秩序さも廃墟然と受け取る。
この物件の見出しをキャデラックと書いたが、これはこの物件が現役時代地下にキャデラックを展示していたことに由来する。
その道中。
バーカウンターのある部屋。その模様はなに。
カウンターの上には変わり果てたグラス。芸術点高いぞ。
最後に地下、展示フロアだ。
なんか物騒な雰囲気の所だ。床壁天井全部黒いからそう思うんだろうか。
バブリーなこの絵も地に堕ち、低品質な上書きまでされてしまった。
当時は賑わっていたのだろう、それはこの物件の随所から推測できる。だからこそ、このがらんどうは余計に虚しく思えるのだ。
終わり。