140の範疇外

Twitterに書ききれないことを書くところ。

県下最大の廃墟の話 前半

何か文章を添えられるほど深く探索をした訳ではないのだが、見返してみるとそれなりに面白い所であったので折角だから一つ書いてみようという気になった。

 

導入。

友人が運転する車でスキーに出かけた。その帰りに、そんなに遠く無いなら廃墟に行ってやると嬉しい申し出をしてくれたので存分に甘えることにした。

 

して、日本海に面する温泉街にそのホテルはあった。このホテルが在する県で最大の廃墟だという。

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外観。大きな崩壊はないように見える。

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駐車場の隅に社用車が置き去りにされていた。

モザイクは配慮。

 

しかしどうにもこのホテルは過去の探索の情報が少ない。閉業もそこまで昔ではないから、全て締め切られてるんじゃないか。

などと考えていたが。

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窓が一つ空いていた。出たのはこんな部屋。

用途は不明。というかカビがヤバい。

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というか床に散らばってる黄色いのはマジで何なんだ。写真を見返しても全然思い出せない。

 

移動。トイレ。

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先程このホテルの閉業が昔ではないと書いたが、具体的な年で言えば2013年である。

10年も経たぬうちにここまで分かりやすく劣化してしまうものだ。

 

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ホテルのフロアガイド。確かに大きなホテルだ。

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れすとらん。光を多分に感じられる。

廃墟の中で日光を見ると安心する話。

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厨房。

今回はいつもに増して写真が撮っただけの写真感がする。というか実際そう。

言い訳は最後に。

 

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おいしそう。

 

レストランを後にし、大浴場へ向かう。

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かつて公衆電話が置かれていたであろう台。

タウンページが残る。

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廊下を進む。雨漏りが酷いのか床が陥没しかけていた。

 

以下大浴場「ローマの湯」

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おそらくこのローマ風の彫像が中央に立ってたからローマの湯と名付けたのだろう。
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天井が崩落している。

 

 浴場を出ると、囲炉裏やマッサージチェアなど休憩スペースが設けられていた。

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廃墟でマッサージチェアって初めて見た。

 

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道中のリネン室。館内着か何かがかかったままになっていた。

 

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フロアガイドには書いていなかったが、岩盤浴も設けられていたようだ。床数は少ないが。

この岩盤浴の脱衣所にもトイレが付いていた。

不肖廃墟のトイレ大好きな私、いそいそと個室に踏み込み、


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床が沈んだ。見てみればほんの数センチだが、あの感覚は相当に怖い。やはり廃墟。

 

フロアガイドに露天風呂と書いてあったから、探してみると確かにあった。

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が、流石は露天。通路には外から入ってきた植物が枝を伸ばしていた。

掻き分け、着いたのがこの風呂。

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うわぁ…

 

この他にも、家族での貸切露天風呂もあった。

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だんらんの湯。なんとも穏やかな風呂だ。
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うわぁ…

 

……

 

………

 

…………

 

(後半へ→ ホテル1Fフロントからスタート)

 

以下言い訳。

今回付き合ってくれた友人は決して廃墟趣味という訳ではなく、ゆえに今回の訪問はパッと撮ってパッと帰る、が目標であった。

しかし廃墟でカメラを構える趣味なれど、本懐は廃墟を訪れる事にあるのだからそちらは達せたという事で、ええ。