140の範疇外

Twitterに書ききれないことを書くところ。

まともな観光の話(第2回)

アニメやらゲームやら、その類の楽しみ方のひとつとして聖地巡礼というものがある。

作中に登場する背景が現実のものをモデルとしているのであれば、そこに赴いて「おお、ここがこうで、あー、なるほどなぁ……」となるのだ(個人差)。

 

さて、そんな創作物の「聖地」であるが、関東地方にひとつ聖地になりまくる土地がある。

それがここ

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江の島。

 

今回の内容は上記の江の島とか横浜に同行者を伴いつつ行ったから記念に書いておこうというもの。その手の創作物にあまり興味のない諸氏にとっては訳分からん内容になると思うが、まぁ……オタクのブログなんてこんなもんよ(ド偏見)。

 

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来年3月に閉業が決定しているお台場のヴィーナスフォート。横浜に行く途中に折角だから、と寄った。しかし内観の凄い場所である。

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噴水。こんな天井誰だって好きよ。

 

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近くの大観覧車も撮る。デカすぎて写真に収まりきらなかった。

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塔かて。

 

横浜に着いた。ここからいよいよ聖地巡礼となるが、視点を変えれば聖地になるほど有名な観光地を回ったという話である。あれこれ普通のブログか?

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坂をのぼって、

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史跡「外交官の家」。中が撮影禁止だったので話題の広げようがない。

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代わりに付近から見える横浜の住宅街。

高いところから見下ろすってことに価値を見出そう。

 

この後私が横浜に行ったら必ず寄るパン屋に行ったりホテルにチェックインしたり……

 

そして午後8時頃。

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私は江ノ島にいた。

雨も降っていた。しんどい。

 

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しばらくして江の島弁天橋を渡った先。

つまり江の島。

緑地広場から江の島大橋と本土を撮る。

広角レンズには向かない。

 

時間もあるし島の中へ入り込もうとはせずに、島の入口青銅の鳥居。

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雰囲気ある~~!

 

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江の島弁天橋を再度歩き本土、

もう一度海にせり出す西遊歩道と白灯台

ここも聖地だったり。

あとフナムシめっちゃいた。

 

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帰りは片瀬江ノ島駅から。キツいけど楽しかった。

 

そして午前0時過ぎ。

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私は元町・中華街駅にいた。

行程はまだ終わらない。

 

中華街を抜けて観光名所「山下公園

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写真無いです。歩くの楽しくて撮り忘れました。

 

続いて丘を登った先、「港の見える丘公園

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写真が悪くて港どころかなんも見えん。

下手なホラゲのイメージ画像より暗い。

 

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こういう事よ(無理な加工)。

誰もいないことを期待して行ったら普通に大学生の若いのがいた。さすが人気観光地、日付超えてんねんぞ。

 

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近くの噴水広場。聖地。

写真が明るいのはシャッター速度10秒とかにしてるから。
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元町へ降りる途中の住宅街。

夜中の坂道も素晴らしい。

元町に着いた。

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人のいない元町、いい!

ここに来て同行者共々テンションが上がる。

なんなら深夜の散策最大の発見まであった。

 

さて、時刻も2時を回り帰ろうかという道すがら。帰りも何かしら見ていこうということで

横浜中華街を通り抜け(写真無い)

横浜スタジアムに沿って歩き(写真無い)

 

ホテルに到着、午前3時近く。

「冬の時より遅いじゃん」などとぼやいた。

参照:随分とまともな観光の話 - 140の範疇外

寝る。

 

 

二日目。

 

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江ノ電極楽寺駅。聖地。

ここは駅前の雰囲気がいい。

 

写真を撮り終えもう一度江ノ電に乗り込み、

「駅の標識撮らしてくれ」と電車を降りる私。

撮ってる間に後ろで閉まるドア。

 

同行者とはぐれた……。

 

とりあえず次の目的地で落ち合うことにして、

次の電車を待とうとも思ったが歩いた方が楽しいか、の精神で歩いて向かうことにした。

人を待たせているとは思えない行動である。

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道中。坂の終わりに海が見えるのエモすぎる。

 

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七里ヶ浜駐車場、ここではぐれた同行者と合流。ここも聖地。

観光客の多さが際立ってきた。

 

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日坂。聖地。8ヶ月ぶり。
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登ったところ。聖地。

坂の終わりに海が見えるのエ(
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鎌倉高校前駅。聖地。

 

聖地しか無いなと思ったけど聖地でしか写真撮ってない事に気がついた。

 

それではいよいよ江の島に行こう。

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14時間ぶり。あまりに暑いのでセブンティーンアイス

 

凄い速さで溶けた。

 

1日前に訪れた青銅鳥居を超えて参道を超えて。

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江の島神社、瑞心門から。

晴れてるっていいこと。
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辺津宮。聖地。

おみくじ引いたら中吉だった。なんとも。

 

ここを参拝してから元来た道を戻り本土へ。

最後に東浜海水浴場から島を撮る。

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今回のブログ最後の聖地。

 

この後同行者と秋葉原にでも行こうかと話していたが、諸事情により解散となった。

ゆえに今回のブログはここまで。以下まとめ。聖地巡礼という界隈に依る楽しみ方なれどもやっぱり色んな所歩くのは楽しいなって思いました。

それでも夏は長距離歩くもんじゃねえや。あついし。

 

                            

 

 

余談、というか聖地の出典元。

 

外交官の家

港の見える丘公園

噴水広場                      

→『Clover Day's』Alcot 2014      

 

江ノ島駅

西遊歩道

江の島

→『小さな彼女の小夜曲』feng 2013

 

極楽寺駅

七里ヶ浜駐車場

日坂

鎌倉高校前駅

江の島

辺津宮

東浜海水浴場

→『アオナツライン』 戯画 2019

 

※上記の3つの作品は全て18禁のゲームです。気をつけましょうね。

 

 

索道を探す話 工場編

最寄り駅から歩いてすぐのところに林道の入口が開けていた。

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今回はここを歩いた先に目的地がある。では。

 

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道の際に石壁。私の先をハイキングの集団が歩いていた。

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いい道。似たような写真を鬼怒川の林道で撮ったような気がする。

 

この林道はあるところで二叉に別れる。

片方は観音様の祀られるお堂へ。この道には入口から幟が立っているがもう一方には何も無く。

じゃあ何も無い方だわな(即断)。

 

暫く歩いた先の路傍。

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雰囲気ヤッバ。 

道が別れたところから薄々感じてはいたが、道が明らかに廃道化してきている。そのさ中に廃車。なんというか、いいぞ。

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シートに小さな植生ができていた。

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ていうか道が怪しくなってきた(矢印の方向)。


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また少し歩いた先のゲート。この先に目的地があるのを示してくれる。ところで道はいずこへ。

 

着いた。

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結局着けば正解みたいなところはある。気がする。それにしたって大きいタンク。

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近くに寄ってみた。いや大きいぞ……。

ちなみに上の写真を撮っている時の足元、木のそばに穴が空いていた。

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覗いてみるとこんな様子。テンション上げるのもいいが気をつけねば。

 

斜面を回りタンクの上へ。

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この工場の機構部が見えてきた。
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斜面と機構部とは金属の橋で繋がっている。

不安だ。渡ったけど。

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渡った先には地面に繋がる階段。これを降りる気にはなれなかった。

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そそくさと工場の端っこへ。所々足場の金属が浮きやがる。

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手すりも錆ついている。
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三つあるタンクの内部それぞれ。怖ぇ怖ぇ言いながら撮っていた。

 

さて、屋根などはもう骨組みだけが残るこの物件だが、足場側から見て左のタンクの上にイカついものが残っている。

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こいつは一体何なのか。

奥にものを滑らす斜面が設けられていて、この機構の中に落ちるようだ。ところで。

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出来る限り寄った写真。

赤い矢印の先に、非常に分かりにくいのだが黒いロール状のものが置いてある。

おそらくこれはコンベアに付随するベルトだろう。何処からか物を運んできて、この機構に落とし込んだのだ。

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通路にも同じものが残っている。

 

であるならば、タンクにそれぞれ物を移す機構なのだろうか。などと考えてみたが、この記事では答えは明かされない。

というか私も答えを知らない。なんだよこれ。

 

……

………

…………

 

上のように終わっては糞ブログになってしまうのでいくらか情報を追加していこうと思う。

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先程までいた通路の反対側。看板が設置されているがここに当物件の名前が記されている。

「鋼管鉱業武蔵野鉱業」

との事。

鋼管鉱業というのは、2004年に川鉄鉱業と合併し現在JFEミネラルとして活動している会社である。

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JFEミネラル株式会社ホームページより引用]

 

そしてJFEミネラルはこの工場と同じ「武蔵野鉱業」を名前に待つ施設を持っていた。

それがこの界隈に名高いこいつ

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の麓にあるこの施設。

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今はもう基礎しか残っていない施設。

まぁ同じ名前なんだから関連性とかあるのでは、との考えでいつつ調べていたらなんとびっくり。

 

なんと上の写真の施設と今回の廃工場の間に索道が架かっていたというのだ!!

(情報の出典は次の記事に載せますごめんなさい)

 

これは痕跡を探さねばなるまい。

という事で今から探索の計画を練る。実行に移すのもこう、なるべく早く行ければいいなーって感じで…………。

      ↑

この先数ヶ月が忙しい事に気づいた顔をしている。

まともな観光の話

 

昨年末、珍しく同行者を伴いなおかつ廃を主目的としない観光をしてきた。旅程はこう。

東京→横浜→東京→横浜鎌倉→東京

赤文字)1日目

青文字)2日目

 

1日目。

同行者と合流。昼食などを挟みつつ東京は田無、この頃放送していたTVアニメ『安達としまむら』の聖地に行こうじゃないかという目的。

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と写真を貼ってみても見てないと分からないのよね、これ。

TVアニメ「安達としまむら」公式サイト|TBSテレビ

安達としまむら』アニメ公式HP。

いいアニメよ。見てね。

 

次。

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天空橋駅スマホに映しているのは天空橋朋花というアイマスのキャラクター。安易にオタク。

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駅の外に出てみた。綺麗な駅前。

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再開発の為に封鎖された道路。何気ない所にいい光景は転がっているものだ。

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穴守稲荷神社大鳥居。

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鳥居しか無いけど結構いい所。

やっぱ海沿いはいいなぁ。

 

その後、電車に乗って横浜へ。

ホテルに荷物を置き休憩を挟んで夕ご飯。

その後、電車に乗って新宿へ。

 

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歌舞伎町を歩こう。

ゴールデン街も行ったが写真撮影禁止につき。

 

しかし、なんで横浜に行っておきながら東京に戻って来たのか。その理由がこれ。

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竹芝ふ頭!!お船乗るよ!!

同行者の発案だったのだが、随分といい事を考えたものだ。船に乗るのも18年の八丈島に行った以来。

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テンション上がってきた。

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2等和室に入る。ここで懐かしさがピーク。

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船内を散策。シンメトリーのいい階段。

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数時間ぶりの横浜。時刻は23:30頃。

 

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大さん橋。カッコイイ以外の感想は忘れた。

 

船の上からも見えた観覧車を撮るため、そちらに向かう。

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道中に象。

 

そして観覧車。

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観覧車で日付の変更を知る。

もう少し近づいて撮ってみた。

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0時を超えてもライトアップが続いてくれたおかげで落ち着いて撮ることが出来た。

 

次。

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本域で暗い赤レンガ倉庫。画像が荒い粗い。
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空にはオリオン座(見切れ)

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よこはまコスモワールド

ホラゲ過ぎてびっくりした。

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日本丸。撮り方のせいで座礁してるみたい。

 

次。

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汽車道。さっきまでかなり暗い所にいた(ついでに同行者に驚かされた)ので街の光を見ると安心するっていう。

この時、既に午前2時過ぎ。

 

この後ホテルに帰り、1日目の行程は終了となった。寝る。

 

 

2日目。

 

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朝ごはん。今日は北鎌倉に行くぞ。

 

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長窪の切通し。

そもそも切通しとはなんぞやという話ではあるが、これを詳しく話してしまうとブログの目的からは外れてしまう。ここはお勉強のブログじゃない。

しかしまあ簡単に説明するとすれば

人工的に丘や山を掘削して作る道。

 

自然的な要素を残す人工物っていいよねって話。

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左右の壁はそれなりの高さがある。
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道に迫り出す木。普段は見る事のないアングルだ。

 

ここは観光客とかもいなくていい所だったなぁ……と記事を書いている今も思う。

 

(ここから文章続くよ。ごめんね)

ところで、この日の工程の主目的は同行者と私がたいそう気に入っているアニメ『Just Because!』の聖地を巡ろうというものだった。

どういうアニメかを詳しく話してしまうと、これもブログの目的からは外れてしまうので

「Just Because!」公式サイト

TVアニメ『Just Because!』アニメ公式HP。

めちゃくちゃいいアニメよ。見てね。

 

そして目的通りアニメの舞台を巡ったわけである。

が、その日を通して私が何を感じていたか。

 

足の痛みである。

マジで痛かった。写真を撮ろうという気が起きないくらいに。

あっちに行っては痛てェ

こっちに行っては痛てェ

じゃあ歩くなと言われそうだが、観光したいという気持ちはあるのだ。だから歩いた。

 

という訳で2日目の日中に関しては写真ほぼ無い。

その代わり当日の同行者がツイート引用型のブログを書いてくれているのでそれを載せておく。

ナツメ散歩 年末の横浜編 | ナツメ屋敷の小部屋

この4章にあたる部分がそう。ありがたいね。

 

上に載せたブログの通り、この観光は江ノ島方面ーー具体的にいえば日坂で締めとなった。

足の痛みと疲労が合わさって歩きたくねェと駄々をこね始めた私も流石にカメラを構える名所。

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空が綺麗だ。本当に。

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江ノ電が踏切を通る。

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電車が何本か私の前を過ぎていくくらいの時間ここで写真を撮っていた。

あと人めっちゃ多かった。

 

 

                                             

                                                        終わり。

廃墟3本~小島とラーメンとキャデラック~

これは私の悪い癖なのだが、こうしてブログでも書こうと思った時にある程度の文量が綴れないと途端に書く気を無くしてしまうきらいがある。しかし以下の廃墟はどれも魅力に溢れるもの達であったので、3つまとめて1つのブログ記事とさせて頂く。

あと試験的に見出しを導入してみた。

小島

「干潮の時のみ歩いて渡る事が出来る廃墟」

なんとも私の琴線に触れる言葉であった。

ていうか嫌いな人いないでしょ。

しかしこれが中々辺鄙な場所にある廃墟で、行く機会に恵まれることはあるのだろうか…と考えていたが、

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行けた。しかも干潮である。岩礁に朽ちた橋が架かり、その先に廃墟。まったく良い景色だ。

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島に着いた。ピンクの外壁の建物から見ていく。この建物は3つの部屋に別れており、それぞれ

f:id:toiro1107:20210110201039j:image物置。
f:id:toiro1107:20210110201053j:image事務所?

f:id:toiro1107:20210110201211j:image?????

となっている。

ところで、ここは現役時代真珠の養殖と加工を行っていた島である。よって物置には水産関係の物が放置されており、また島の外にはf:id:toiro1107:20210110202947j:image
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当時使用された網や真珠貝の殻が大量に残っていた。

 

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なんかエモい写真を撮ろうとした。

 

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続いて緑の屋根の建物。f:id:toiro1107:20210110203342j:image

中は通路を挟んで2つの部屋に分かれている。

そして通路の先は桟橋状の構造…

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絶頂したわ。

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入口から見て左側の部屋。こちらの建物は残留物に乏しいが、建物自体の崩壊と残存のバランスが大変よろしい。

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机などの小物もいいアクセサリーだ。

次いで右の部屋。
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優勝。

 

ちなみにこの島、裏側にもう一棟大きな建物があるのだが潮が満ちるのと背の高い薮に阻まれて辿り着けなかった。よってこの島はここまで。

帰りは危険を冒したくなって橋を渡って帰った。島を振り返る。

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優勝。

 

ラーメン

とある国道沿いに1件のラーメン屋の廃墟がある。これが車通りの多い道であり、ここからのアプローチは厳しい。

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[GoogleMAPより引用。正面を撮ってなかった。]

表が無理なら裏から入ろう。

しかし裏は畑。畑の真ん中突っ切って行く訳にも行かないしなぁ…と考えていたら、畑で作業をしている方を発見。

「あのラーメン屋行きたいんですけど…」

と言ってみたら畑を通ることを許してくれた。ありがてぇ。

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店の裏側。錆び付いた排気管がいい味を出している。

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こう、イカれた角度の写真で申し訳ないが側面はこんな感じ。外壁は剥がれており、どうぞいらっしゃいの様相。じゃあ遠慮なく。

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店内。確かに廃墟ではあるのだが、見たことも無い営業当時を錯覚できそうな位に当時の様子を留めている。壁は無いけど。

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どんぶり。

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コンロ。

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座敷席。

店の周りの植物が伸びたことによって生まれる景色もまた乙なもの。

 

さて、この物件をラーメン屋と書いたがそれは一階部分を指すものであり、建物の二階は別の店--焼肉店であった。

どんな様子なのだろうか。

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🤔

一階には見られなかった明確な生活の痕。

階が異なるだけであるのに全く別の場所のような錯覚を抱くくらいには異常。

 

やれ服だ布団だ靴だ傘だ、残留物は非常に豊富、しかし営業当時の物ではなく。これら殆どは閉業後にここに住み着いたホームレスによって持ち込まれたものであり、

そしてそのホームレスは。

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ここで白骨死体となって発見された。

 

私は自分に霊感が備わっているとは微塵も思っちゃいないが、人が亡くなっていたという事実は形容し難い不気味さをこの空間に与えていた。

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布団の上に枯れた献花。演出力が高すぎる。

 

キャデラック

超の付く有名物件。今更取り上げるのもどうかと思うが、まぁせっかく足を運んだので。f:id:toiro1107:20210113060202j:image

外観が派手な廃墟は正面に立つだけで心が踊る。一階から見ていくことにした。

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厨房。流石は超有名物件、厨房がここまで荒れているのは初めて見た。
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確かトイレを出たところから撮った写真。ここのトイレも特徴的なのだが、いかんせんいい写真が…
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暗い写真で申し訳ない。
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上の部屋には神棚が残っていた。

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階段で二階へ。緩やかなカーブがおしゃれ。

登ったところの柱に落書きが。
f:id:toiro1107:20210113061502j:image尊師。

この落書きも由来を持たないと言う訳ではなく、この物件を巡って↑の団体の関係でイザコザがあったという話がある。多分本人は関わってないんだろうけど。

ちなみにここはホテルであるので、

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二階には客室が設けられていた。ピンクて。
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廊下の先の非常口、ここはもう植物の領域。
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無惨に壊されたビリヤードの看板。そういやビリヤード台っぽいのもあったな…。↓

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階段の上からロビーを臨む。人為的な汚さ、無秩序さも廃墟然と受け取る。

 

この物件の見出しをキャデラックと書いたが、これはこの物件が現役時代地下にキャデラックを展示していたことに由来する。

その道中。

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バーカウンターのある部屋。その模様はなに。

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カウンターの上には変わり果てたグラス。芸術点高いぞ。

最後に地下、展示フロアだ。

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なんか物騒な雰囲気の所だ。床壁天井全部黒いからそう思うんだろうか。

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バブリーなこの絵も地に堕ち、低品質な上書きまでされてしまった。

当時は賑わっていたのだろう、それはこの物件の随所から推測できる。だからこそ、このがらんどうは余計に虚しく思えるのだ。

 

                         

                                                             終わり。

 

なんでもない日の廃村の話

マジでなんでもない日に行ったからタイトルが思いつかねえ。

 

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ところでこれは今回の廃村の地図的なやつです。現地でのメモを参照しているのでどこかしら間違ってます。多分。

追記:普通に間違ってます。

 

本題。

廃村が集中するある地域のうちの一つ。県道から外れた道の先にその集落は残っていた。

斜面に家々が並び、土台の補強に石垣。

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こりゃ暮らすのも大変だなァ…と凡庸な感想をぼやき、ひとまず麓から1番遠い家から見ていくことにした。

 

家屋①

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集落の最奥(この表現が正しいのか分からないが)にある家屋。人為的な破壊痕跡は目立たないが、人が訪れた形跡はある。

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残留物が外に出されていた。関連がありそうで全くない二つ。

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そもそも崩壊がひどい家。いつまで家の形を保っていられるのか。

 

家屋②

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呼称:赤十字の家。

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なお、他の家にもこの札が見つかりこの呼称は使われなくなるもよう。

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ブラウン管テレビが残されていた。これは人為的な破壊だなぁ…。

 

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家屋③

綺麗だね。   …これ以上言うことないです。

昔の家屋の構造に詳しければ有意義な文章も書けたんだろうけど。

 

墓地①

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故人の魂は静やかに。ここまで静やかなのもどうかと思うが。

墓が苔に埋もれゆく姿というのは、どうしようも無い感傷をこちらへ寄越す。その割に写真はしっかり撮るのな。

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右:故陸軍伍長勲八等上林樫作之墓

左:盡忠院秀岳義雄居士

おおよそ三段に別れるこの墓地の最上段に位置する二基の墓である。この二つが並ぶ理由とはなんぞやと思っていたが、見てみると左の墓の水鉢に上林と書かれている。

となれば近しい親戚の可能性も高いと思いつつも、まるで想像の域を出ないものである。当時の資料などは残っているのだろうか。

(他の方のブログに上林姓が確認出来るって書いてあるけどね。確かめたいものは確かめたい。)

 

家屋④

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家の重みで障子が歪む。この家とてこの先長くは無さそうだ。

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主立った残留物、黒電話。ジーコジーコする型式よりは新しい型式な気がする。

 

家屋⑤

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倒壊。いずれこうなる。

 

家屋⑥

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家がトタン張りになった。内装は他の家と変わらないような気もする。


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軒先にギターと草野球のユニフォームが展示されていた。文化的な住人が?

 

家屋⑦

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他の家屋に比べて小さい家。
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比較的新しめの風呂があった。

 

家屋⑧

1番上の地図には書いてません。ブログ書いてる途中でこの家の存在を思い出しました。

場所としては③と⑥の間、というか、

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なんで忘れてたんですか?(素)

ともかく。

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郵便受けが印象的な家屋であった。

この家も入口が施錠されており、保存状態もいい。

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呼称:赤十字と郵便受けの家。

なんて安直。

 

墓地②

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足場が悪くて近寄れなかった。遠くから見るに墓地①よりは新しく見える。墓石が新しい気がするというだけだが。

 

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橋。渡るとほんのり沈み込む。

 

家屋⑨(上の地図では家屋⑧)

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集落の1番手前にある家屋。内部へのアクセス方法がハッキリしなかったため外観のみ。

石垣の間から木が生えている。いずれ崩れてしまうのだろうか、こんな立派な石垣が。

 

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集落の入口に一基で存在する墓。補修の跡があるから集落にとっても重要なものだったのかもしれない。

まあ、集落自体がこうなってしまっては等しく苔に覆われていくだけだが。

 

さて。……さてと言っても結びを書けるほどこの集落に対しての知識が無い。困った。

なにせなんでもない日に行った廃村だ。えーと、あれだ。

穏やかでいい日でした。廃村を訪ねるにはピッタリだったと思います。

 

終わり。

潮風の式場と『人』の話

この物件に関しては、先に探索で知った結果というものを書いておこうと思う。

完全な放置状態の廃墟ではない。多分。

 

仰々しく文字を太くなどしてみたが、まあ実際これに気づいた時はたいそう驚いたのでいつも通り写真を貼りつつ気づくまでの道程を書いていく。

 

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気持ちのいい日だった。ていうか暑かった。

歩いているだけで汗が垂れる。

そしてその廃墟は

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使用アプリ:「スーパー地形」Tomohiko Sugimoto

(座標映り込みによりトリミング)

それなりな高さにあった。

最初の写真は標高5~8mくらいなので、

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付いた時には汗だくであった。

あ、今回の物件はそこかしこに物件名が書いてあるのでモザイク多様します。

他にやりようもあるのだろうが、まあ。

あと敷地内の建物全てを見て回ったわけでもないです(お家芸)。

……

………

 

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上の写真の左側にある建物を正面から。f:id:toiro1107:20200717020827j:image

玄関で天使がお出迎え。怖いわ。
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しかしここは入れそうに無かった。

草をむしってまで入る気がなかったとも言う。

 

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緑に覆われたガラス張りの小屋とベルを提げていたであろう支柱。その根元に文章。

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だそうで。

 

もうもじゃもじゃとしかしてない休憩所。

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机も椅子も飲み込まれている。

 

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すぐ横に大きな建物があるが、その前に別のところを見ておく。

 

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というのも、この物件は屋外にこそ有名なオブジェが残されている。

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しかしそこまでの通路が崩れているため、先人が板を渡してくれていた。渡ったらたわんだ。

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眼前に海を見下ろすベル、そして十字架。これが有名。

しかしここは、何とも爽やかだなぁ…。

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十字架から後ろを振り返る。ロケーションは本当に最高だ。

 

さて。場所は大きな建物に移り。

       ↓

                f:id:toiro1107:20200724022016j:imageこれ。

 

 

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正面。扉は開いてそうだ。

内部。

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花嫁の写真が残るアルバムが広げられていた。

テーブルに食器が並べられている事もあって、まるで直近まで人がここにいたような……。

 

そしてこの建物の二階に行こうとした時、カウンターのようなところに見つけてしまった。

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大量に放棄された女性の下着、バイブにローター……。そして振り返れば部屋の奥に鎮座するマットレス

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いやーキツいっす(素)

 

こうなると二階に行くのも気が引ける。

というか諦めた。怖いし。

上に続く螺旋階段だけは撮った。では次。

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駐車場の仮設トイレに書かれていた落書き。

過装飾のシンボル、割と好き。

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これを撮っていたらアナグマが飛び出てきた。かわいいね。

 

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ネットを軽く漁ってこの物件の現役時代の口コミ(1件)を見る限り、どうやらコーヒーを提供する建物があったらしい。

内装を見る限り、たぶんこの建物なのだろう。

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大きなガラスから外の景色が一望できる。

見えるのは先程写真を載せた十字架やら。
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エレクトーン。全然弾けそうだ。

 

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さて。上の写真のようにこの建物の扉の写真を撮ってる時に、今立っているエントランスに不自然なスペースがある事に気が付いた。

覗いてみたらこれ↓

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めっちゃ使用痕あるベッドだ…。

そして奥に張り紙。内容は

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ここは結婚式場じゃなかったんか。俺はもう怖ぇ。

 

予定していなかった『人』の痕跡で割と参っているが、さすがにここで帰ったら消化不良なのでもう少し見ていくことにした。

 

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敷地の中でも高いところから1枚。景色はいいんだ景色は。
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敷地の外れにある建物。外壁が剥がされている。なんでここだけ…。

 

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突然だが十字架、ベルがある広場は敷地内の建物の屋上である。この階段はそこに繋がるもの。

その建物自体はホテルみたいに部屋が並んでいるもので、現役時代はそれこそ宿泊施設だったのだろうか。

扉に手をかけてみると、以外にも鍵がかかっていなかった。

(以下、文章ばっか)

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こんな感じだった。と思うんだよなぁ。

右壁に工具。

中央に作りかけのサーフィンボード

その下に落ちてる木屑。

部屋の左上にエアコン。

 

そのエアコンに、オレンジの明かり。

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電気が通ってる!!逃げよう!!

 

そう考え付いた次の瞬間

 

ブロロロロ…と自分が居る部屋の下から車の音。

 

ここ現役利用されてんな!!

 

急いで部屋から飛び出し、幸運にも去っていく車を見送り、その車が来た方向を見に行く。

 

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いやー、

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ウェットスーツ干されてんなぁ…。

 

怖ぇなぁ…。

 

帰るかぁ…。

 

……

………

…………

 

廃墟において怖いものとは何か。と聞かれた時に私は他人の気配と答える。

今回はそれが一気に襲ってきたのでまさに辟易してしまったわけである。

極めつけは最後。これによっていよいよこの式場がどのような顛末を送ってきたのかが分からなくなったのだが、ともかくまあ。

ビビったんですわ。

 

2022年5月上旬の追記。

解体されたそうだ。ついぞあの強烈な下着達の真相に行き着くことも無くなったわけだが、どうだろうか。せめて作業員の方々の目に留まり僅かばかりの時間だけでも語られて欲しいものである。

 

港を臨む廃線(とその他)の話

 

前置き。

よそ様の廃線を探索したブログを見ていると、その線路の歴史や鉄道の用語などが散見される。なんと有意義なブログの数々なのだろう。

さて、一方私は廃線の歴史を調べる脳もないのでつらつらと線路に沿って歩いた記録をば。

 

正直言っていつもより中身ないんじゃあないかとすら思う。

 

本題。

THE IDOL M@STER MILLION LIVE! 6thLIVE TOUR  UNI-ON@IR!!!!  Princess STATION

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というライブで神戸に行った時の帰りに、大阪にある廃線を訪れた。

路線の名前は大阪臨港線。

降りた駅は弁天町駅。

そこから数分ほど歩いた所から遺構が散見される。

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道路によって分断された線路。当時は橋が掛けられていたのだろうか。  

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遺構の脇に枕木が放置されていた。

 

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背の高い橋脚。住宅地の傍にあるので上に登るに登れず。

 

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線路が撤去されたところは駐車場になっていたり

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花が自生していたり。

 

ところで。この大阪臨港線は少し前まで廃線跡に菜園が敷かれた事で有名であった。

(画像を載せることは出来ないが、興味があるなら「大阪臨港線  菜園」と検索すれば写真がヒットする。)

 

しかしそれも過去のもの。今の菜園の状況はf:id:toiro1107:20200515153822j:image


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こう。

 

この撤去作業は2018年の2月26日に始まった。

あれから1年と2ヶ月、かつてあった菜園は姿を消し、瓦礫ばかりが残る区画がそこにはあった。

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そもそも無許可だったという。

 

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他にも線路の跡地はサバゲーのフィールドに使われていたり。

 

さて、歩いていると大きな工場が多くなってくる。この路線の名前の通り、港に近づいているのだ。

 

そんな中、どうにも異彩を放つデカいのが1つ。

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…なんぞ。

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別視点。市のHPによればゴミ処理場の跡地というそこは、その巨躯を潮風に晒したままーー

 

これ市の管理があるから廃墟とは言えないね。

 

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やがて港に入る所に、この廃線で最も顕著な遺構が現れる。

三十間堀川に架かる橋だ。大型の建物が目立つこの区画にて、小さくひっそりと残っていた。

そして住宅街から続いてきたこの廃線は、

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この門を境に企業の倉庫の敷地へ消えていった。

 

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ただ静かな水面にて遠くにビル群を望む。

 

さて、せっかくなので線路から離れ、沿岸を歩いていると見るからに錆ついたものが。f:id:toiro1107:20200516003916j:image

特徴的なフォルム、あれは。

 

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廃クレーンだ!

(クレーンに対して廃という概念が適応されるのかは知らん)

 

後ろの堤防に設けられた階段から接近する。

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機構部分、ガラス張りの小屋。


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これこそ潮風のせいだろう。錆の侵食が激しい。

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かっこいいなぁ…。

 

危険は伴うが、恐らくあの機構部分に近づくことも出来たのだろう。しかしライブで散々騒いだ翌日、そんな蛮勇を抱ける体力も残っていなかったという……。

 

以下結び。

菜園を拝めなかったことは残念であるが、しかし廃線とはー特に街中に敷設されていたものはーいつ無くなってしまうか分からないものだ。

廃線という廃墟とは魅力を異にする存在、その歴史的な価値を勉強するのも面白いのかもしれない。いや面白いのは間違いないのだが。